鏡川の白花栴檀〔762〕2005/05/17
2005年5月17日(火)晴れ
先日、5月7日のにっこりで、鏡川天神大橋の栴檀(せんだん)をご紹介しました。その際に、月の瀬橋と新月橋の間の南岸に並ぶ栴檀が美しい、ということを書きましたが、今朝はその界隈をたつくってきました。ここには、ちくと珍しい栴檀があるきです。
栴檀は栴檀科センダン属の木で、今の時期、薄紫のきれいな花を咲かせます。高知ではかなりポピュラーな木。
で、この写真をご覧下さい。この栴檀の花の色は「白」。この、白い花を咲かせる栴檀は、高知の生んだ偉大な植物学者牧野富太郎博士によって「白花栴檀(しろばなせんだん)」と特別に命名されました。
吾川郡の伊野町(現いの町)や吾北村(現いの町)で見られます。旧伊野町の文化財にも指定されちょります。
この写真の白花栴檀は、その旧伊野町の神谷(こうのたに)小学校にある白花栴檀から接木してきたものだそうです。この木の隣の白花栴檀の根元に、そのことを書いた小さな札がかかっちょりました。
ちなみに、高知県で一番大きな白花栴檀は、旧吾北村の上八川(かみやかわ)小学校にあるもので、胴回り2.8m、高さ25m、樹齢150年のものだそうですね。吾北村のHPに書いちょります。
「白花栴檀」と聞いて、高知のヒトが思い出すのはおまんじゅうではないでしょうか。浜幸(はまこう)様という高知を代表するお菓子メーカーさんがつくっている、とても上品でおいしいおまんじゅうの商品名が「白花栴檀」。自然農法の小豆がポイント。おまんじゅうの淡く上品な雰囲気が、「白花栴檀」という名前で良う表現されちょりますね。