賑わう牧野〔7473〕2023/10/01
2023年10月1日(日)薄曇り
10月になってしまった。はや、10月。10月というのに暑いねー。温暖化する地球は、これからどうなってゆくのだろう。少なくとも植生は、どんどん変化していくんだろうねー。牧野博士なら、この環境変化をどう評価するんでしょうか。
そんな訳で高知県立牧野植物園。久々に五台山を駆け上がり、ふうふうぜえぜえ言いながら牧野植物園にやって来たのでした。年間パスで入場しようとしたら、なんと、有効期限が昨日まで。ばっさりいた。けど、もちろん新しい年間パスを購入して、楽しんでまいりました。
それにしても。すごい。この植物園を、こんなにも多くの人が歩いているの、初めて見た。すごい。朝からたくさんの車が五台山の道路を駆け上っていますねー。県外ナンバーももちろん多いけど、圧倒的に多かったのは高知ナンバー。そう。「らんまん」が高知県人にもたらした効果は、こじゃんと、大きい。
「らんまん効果」とよく言われます。「らんまん」をきっかけににして、県外から多くの観光客が来高し、賑わうことを言うと思う。
思うけど、「らんまん」が高知県人にもたらした効果も見逃せない、などとも思うのでした。今朝の牧野には、多くの高知県民が訪れてて、「らんまん」に登場した草花とかを楽しんでました。年間パスで入場する人は僕の他には居なかったので、皆、「らんまん」をきっかけにして牧野を訪れたお客さんなんでありましょう。
牧野植物園の素晴らしさをあまりご存知なかった高知県民も、今回のことをきっかけにして、そのすごさに気付いてくれたことと思う。牧野博士の植物学の普及に対する想いは、今も、こんな形で僕らに恩恵を与えてくれているのでした。
そもそも、この植物園構想は牧野博士が提唱したもの。昭和26年頃、つまり博士が89歳頃に、高知県に対して「高知県には植物園、博物館が必要である」と要望しており、それがきっかけとなって、博士逝去の翌年、昭和33年に開園したのが牧野植物園。
「らんまん」効果で、これからもっともっと多くの高知県民にも親しんでもらえる施設になったらいいね。
ここは、植物園「展示館」の入り口脇。ここに植えられているのが昨日もご紹介した「スエコザサ」。そして、「らんまん」が無ければほとんどの方が素通りしていた句碑も、今朝は大人気。ここに刻まれているのは、寿衛子婦人に捧げる博士の句が2句。
家守りし 妻の恵みや 我が学び
世の中の あらむかぎりや すゑ子笹
特に2句目が、胸を打つ。