クーラーと富士山噴火〔7411〕2023/07/31
2023年7月31日(月)晴れ!
暑いねー。雲が多い朝。放射冷却がないので、蒸せる朝になりました。7月も今日まで。明日からは8月で、まだまだ暑いけど、もう少しすると朝晩涼しい風も吹くことでしょう。夜明け前の東の空には、オリオン座が見えるようになりました。今朝は曇って見えんけど。
さて。「7月31日のできごと」をネットで見てみたら、こんなのがありました。
1970年7月31日ー山手線に国鉄の通勤電車では初の冷房車を導入
なるほど。まだ今ほどに列車本数も多くなくて、殺人的な通勤ラッシュだった時代、初めての冷房車か。つまりそれまでの通勤電車には冷房がなかった、という訳で、クールビズでもないネクタイ背広のサラリーマンは、灼熱の太陽の下、クーラーもない満員電車にすし詰めにされていた訳で、すごいね。まあ、世の中、今ほどは暑くなかった気もするけど。
もちろん今ではエアコンの効いていない通勤電車などというものは、存在しません。が、こないだ土電の電車に乗ったら、エアコン、効いてなかった。故障中なのか初めからついてないのかわからんけど、窓開けて外からの風で生きていた乗客たち。運転手さんも、とても暑そうでした。思い返すと、土電の電車、ほんのこないだまでクーラーの付いてない車両、結構ありましたよね。
もうひとつ思い返すと、僕らの小学校、中学高校、そして大学では、部屋にエアコン、ありませんでした。それが当たり前やったですもんねー。中高では吹奏楽部やったけど、夏休み期間の練習で、近所から騒音の苦情がくるということで窓閉めて練習したりしてました。今では考えられんね。冷水機もない、クーラーもない時代に、真夏に窓閉めて練習。飲むのは水道から出てくる生ぬるいお水だけ。それが当たり前だった、あの時代。ああ。
「7月31日のできごと」では、こんなのもありました。
781年7月31日(天応元年七月六日)ー「続日本紀」に富士山噴火に伴う降灰が記録されており、富士山の最古の噴火記録となっている。
なるほど。富士山てのは、意外に新しい火山。この10万年でできあがってきた火山で、概ね現在の姿になったのはたったの5000年くらい前。つまり、旧石器時代人や縄文初期の人たちが見ていた富士山は、僕らが見ている富士山ではなかった、ということになります。
で、781年に噴火した後、富士山は活動期を迎える。864年から866年にかけては青木ヶ原樹海を形成することになる「貞観大噴火」があり、直後に貞観地震。活動期が収束し、しばらく静かな時代があるものの、1511年の噴火から再び活動期に入って、そして1707年の宝永大噴火となりました。ご承知の通り、宝永南海地震の1ヶ月後。地震と噴火は、同じ地球の営みとして繋がってます。
東日本大震災の発生でもわかる通り、今、日本列島は地震、火山の活動期に入っていると言われてます。つまり、富士山が大噴火する可能性も、ある。その際、西風に乗った火山灰は首都圏を覆い、10cmの降灰は電線のショートを引き起こして大停電が起きると言われています。こんな灼熱の季節に、もし、そういうことになったら。エアコンに慣れた僕たちに、想像してなかった試練が押し寄せてくるのかも知れない。
地球温暖化で危険な暑さが連日続く日本。富士山大噴火や地震が与える被害は、今までの日本人の経験を超えるものである、という想定はしておかんといかんと思う、朝。
暑いねー。暑いけどクーラーは好きではないので、夜明け前の部屋で、窓開けて扇風機で仕事してます。さあ、牛乳を飲もう!