積雪と降雪と積雪計〔7197〕2022/12/29
2022年12月29日(木)晴れ!
良いお天気の年末。気温も上がってきてて、過ごしやすい年の瀬になりました。先週の大雪が、嘘みたい。まだ山には雪が残ってて、平野部でも日陰が凍ってたりするけど、徐々に高知らしい風景になってきました。今年も、残すところ、あと3日。
今朝の高知新聞に、気象台の「露場」のことが載ってました。先週、高知市で、積雪14cmと、観測史上最大を記録したのが、その「露場」。高知駅の東にある「露場」は、正式名称は「高知地方気象台 観測露場」。今日、市内へ出て来たついでに撮影してきました。この、変哲のない小さなエリアで、いろんな貴重なデータが収集されているのでした。
で、ここで観測された「積雪」14cmが観測史上最大やった訳やけど、「降雪」も18cmで観測史上、最大だった話が、書かれてました。そのデータは、気象庁のこのページでご覧頂けます。いかに、先週の降雪がすごかったかが、このデータからでもよくわかる。
「積雪」は、ある時間に実際に積もっている雪の深さで、「降雪」は、一定時間内に降った雪の累計。なので、解けたものは関係ない。と、言う訳で、積雪14cmは、ここに実際に積もった雪を、積雪計という機械で測定したものなんですね。
新聞に、その積雪計の写真が載ってたので、実際に確認してみました。どうやら、この写真の一番手前に写っているのが、それだ。上部に地面に向けて斜めについているのがレーザー照射器でしょう。で、積雪の深さを測る。新聞によりますれば、この文明の利器がここに設置されたのは2012年。それまでは、職員が泊まり込んで「雪尺」という棒を差し込んで測定していたんだそう。なかなかアナログやねー。ご苦労様です。
県内でこの機械があるのはここだけと書いてますので、他の地域では、今も棒を突っ込んでいるんでしょうかね。ご苦労様です。
ここに露場があるのは、以前、ここに高知地方気象台があったから。1977年まで。今は、県民文化ホールの東の合同庁舎にあるって、皆さん知ってました?僕は知らんかったです。世の中知らないことだらけ。
で、その昔は、高知城二の丸にありました。その名も「高知測候所」。明治22年、高知城二の丸に移転してくる前は、稲荷新地にあったんですね。高知測候所。以前、その話、書きました。香我美町の若一王子宮拝殿に掲げられている絵馬に、その素敵な測候所が描かれてます。
その稲荷新地で、高知城二の丸で、そしてこの場所で、棒を突っ込んで観測されてきた高知市の積雪は、先週、その記録を更新したのでした。
全国の積雪記録、見てみました。この、「気象庁 歴代全国ランキング」の一番下に、ありました。観測史上第一位は、昭和2年、伊吹山で観測された1182cmって、なんだそりゃ。12m。ちょっと、想像つきませんな。そんな長さの「雪尺」があったとも思えんけど、どうやって測定したんだろう。まあとにかく、南国土佐の住人としては想像を絶するね。このページの積雪記録は。
高知では、先週みたいなのは例外中の、例外。この季節、晴れが多い、高知県。このにっこりひまわりを始めて19回お正月を迎えたけど、初日の出が見られなかった年がないって、すごくないですか?こういう土地に生まれたことに、感謝します。
2023年の初日の出が見れるかどうかは、まだ、わからない。まあ、どちらにしても、新しい年が良い年になることを期待して、あと3日、全力で過ごしましょう。