本の帯〔6514〕2021/02/14
2021年2月14日(日)晴れ
春めいてきました。が、昨夜は驚きましたね。東北で震度6強の地震。東日本大震災の余震と言いますから、すごい。間もなく発生してから10年経過するというのに、まだこんな大きな「余震」。大きく揺れた地域の皆さんは、10年前のことを思い出して大きな恐怖を感じたのではないでしょうか。心よりお見舞い申し上げます。被害がないことを祈るばかり。
地球のメカニズムは不思議で、いろんなことが繋がってたり関連してたりしてなかったりします。そして、ベキ乗則で、動いている。だから、この10年後の大きな余震が、南海トラフへ影響を与えないとも限らん訳で、気を引き締めんといかんですね。
全然話は変わりますが、昨日、この本が高知新聞総合印刷さんから出版されました。
「しじ万より」
故坂東眞砂子さんのエッセイや評論などをまとめた著作集。もう、お亡くなりになってから7年経過するのか。早いものです。あちこちの新聞などに書かれた文章を集めたもので、お手出版社ではなくて高知新聞総合印刷さんからの、出版。だからアマゾンとかでは売ってないのです。昨日、金高堂さんへ寄ってみたら、郷土本コーナーに積んでありました。
でね。
この帯。この著作集は、眞砂子さんのお母様やお姉様のご尽力で出版されたもの。ご依頼がありまして、まことにまことに僭越ながら、僕が帯を書いてます。人生初「帯」。
僕の人生の中で、本の「帯」を書く日がやってくるとは思ってもみなかった。空前絶後。前代未聞。抱腹絶倒。でも、この著作集のゲラを読ませて頂き、あの、大酒飲みながら熱い話をしていた頃を思い出して、書くことにしました。たぶん、眞砂子さんには「あんたこれなに?」と叱られるけど・・・
帯に書いてるように、僕は「手下」を公言してました。当時。坂東さんって、新聞紙上やオオヤケの場でも、思ったことをストレートに表現される方でした。なのでそういうとんがったイメージが、坂東さんだと思ってらっしゃる方が、多い。ところが一緒に飲んでると(そう、日本酒飲むのが基本。それもたくさん。)、人に対する思いやりとか、虐げられてる人への愛情とか、そういう優しさに溢れたお人柄ということ、よくわかるんですね。作品に対しては真摯だし、勉強熱心だし、謙虚だし。民俗的テーマが多かったので、歴史や民俗が好きなメンバーで集まって飲むのが好きだった坂東さん。で、僕はその「手下」だった。
本の帯って、どうしてます?
僕は、読むときにマギるので、本読み始める前に外してしまう派。読んだ後古本屋さんに売ったり、将来価値がでることを見越したりする場合は、大切に帯を巻いたまま保管するんでしょうけど、僕は、本は「読む」ものだと心得てて、帯、取っとかないのでした。だから、今回のこと、とても苦労いたしました。改めて、本屋さんで、帯にはどんなこと書かれてるのか見てきたりして。
ともあれ、高知の大きな本屋さんには置いてます。
坂東さんのストレートな指摘は、今の時代にこそ必要なのかも知れません。エッセイや評論だけではなくて、坂東さんが高校時代に投稿した「マンガ」(上手!)や、小学生の時代に書いた「詩」も掲載されてます。
まずはご購入いただき、お読み頂ければ幸甚幸甚。そのとき、帯をどうするかは、貴方のご判断にお任せします。