星が教えてくれる、真理〔5276〕2017/09/25
2017年9月25日(月)良いお天気の月曜日
素晴らしい秋晴れ。爽やかな風。透き通った空。煌めく太陽。
会社の本社棟の前のはまだですが、あちこちで、キンモクセイの香りが漂う季節になってしまった。気がつけば、秋。
夜明け前の空を見ると、冬の星座が賑やか賑やか。空に輝く目立つ星の多さでは、なんと言うても冬ですきんね。で、今の季節なら、夜明け前の空は満天あふれんばかりの冬の星座が広がります。
写真は。今朝、4:30頃の野市、上岡。八幡様の参道から南東方向を見上げてみました。下部、明かりに照らされて鳥居。クロガネモチと杉の影。そして杉のすぐ上にシリウス。そこから上へ辿ればオリオン座。勇者オリオンの右肩、赤く輝く赤色巨星、ベテルギウスは、今朝は写ってないな。オリオン君のベルトのバックルである三つ星と、両足の星は、見える。オリオン君の左足、つまりこちらから見ると右下の白く輝く星が、リゲル。明るさでいえばベテルギウスよりも明るい訳だが、少し地味な感じが否めない、リゲルだ。
赤いベテルギウスに、白いリゲル。
そう。リゲルの和名は、源氏星とされているそうだ。源平合戦、赤は平家で白は源氏ですきんね。運動会も歌合戦も、その伝統を引きずっている、僕らのニッポン。
ところが。民俗学の立場から、リゲルを平家星としていたという説も唱えられ、なかなかの謎になっているのだという。なるほど。
実は私、それと同じ体験を、したことがある。
昨日、牧野植物園で、椿山の焼畑の写真を見た、と書きました。で、過去3度、椿山を訪れた際のにっこりも、ご紹介。その一度目のとき。帰り際に、郵便物を運んできたおばちゃんに出会ったと書いてます。そのおばちゃんに、椿山の、平家の落人伝説について訪ねたんですね。すると、「そうそう。それで、この辺の川のカニは白い、という言い伝えがあるきね。」といったような内容のお返事を聞いた。と、思う。記憶が朧げですが・・・
でも、後になって、平家と言えば赤で、白いカニというのが腑に落ちず、にっこりにもそのエピソードを書かなかった、という経緯を、今になって告白します。
そう。紅白が入れ替わっている。
源平合戦にまつわる伝説でも、紅白が入れ替わって伝わっているケースがあるのではないか。そんなことを、リゲルの源氏星、平家星の入れ替わりと、椿山のカニの話で思い出した秋の朝。
それはともかく、オリオン座。三つ星の真下に、小三つ星がはっきり写ってます。その小三つ星の真ん中の星は、なんだかボヤっとしてますね。そう。あれは星ではなくて、オリオン座大星雲。超新星爆発によってできた散光星雲で、あそこでまさに、たくさんの新しい星が生まれ、そして生まれようとしている。全天でも、一番活気に満ちた、希望に満ちた場所と言えるかも知れない。
古いものがリセットされ、新しいものが生まれてゆく。これはもう、文字どおり宇宙の摂理。僕らも、古いものを解体し、古いパーツ、古くからの資源を利用しつつも、新しく、活気ある未来を創造していかなくては。
空の星が教えてくれるのは、そんな、真理。