美しいかと。〔4643〕2016/01/01
2016年1月1日(金)晴れ
明けましておめでとうございます。
西暦2016年、平成28年が、今、始まりました。
旧年中は、本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。
ここは、久枝海岸。南国市と香南市の境目。物部川の河口。
今から12年前、2004年元旦に、このにっこりひまわりで初めての初日の出をお届けしたのも、ここでした。あの頃から言うと、海岸の風景は随分と変わりました。
当時は、物部川がまっすぐ南流して太平洋に流れ出ており、その西側は広い砂浜が広がっておりました。それから月日が流れ、いつしか、物部川は太平洋直前で西に流れを変え、かつての砂浜を横切るように流れるようになりました。
変わってゆく風景。
しかし、お日様は、あの日と同じように太平洋の彼方から昇ってゆく。変わらない風景。
今年の初日の出は、12年前と同じような素晴らしいものでした。
13回も初日の出を紹介しておりますと、色んなことがあります。日の出が見えなかった年は、今までは、ありません。が、雲が多くて、日の出まで随分と時間がかかった年もありました。
そんな意味では、今朝の水平線には雲も少なく、美しい新年の朝日となりました。
12年前に写っていた、小学校3年生のJr.1号と幼稚園年長さんのJr.2号も、大学3回生と高校3年生。写真の大きな後ろ姿は、その、身長180cmを超えてしまったJr.2号。
水平線の日の出は同じでも、眺める人々はどんどんと成長し、変わってゆく。
日経新聞の「私の履歴書」、今日、2016年元旦からスタートするのは、小椋佳さんでした。その第一回目に、過去を振り返りつつ書いた歌がいくつか。その中の一つ。あまりにも、このところ書いてきた内容とリンクするので、思わず見入ってしまった、歌。
「山河」
人は皆 山河に生まれ、抱かれ、挑み、
人は皆 山河を信じて、和み、愛す、
そこに 生命をつなぎ、生命を刻む
そして 終いには 山河に帰る。
顧みて 恥じることない足跡を 山に残したろうか
永遠の 水面の光 増す夢を 河に浮かべたろうか
愛する人の瞳に
愛する人の瞳に
俺の山河は 美しいかと。
美しいかと。
この歌の内容を自分に問いかけながら、新しい年をスタートさせました。
本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。