秋 来たりなば 春 遠からじ〔3470〕2012/10/15
2012年10月15日(月)晴れ!
良いお天気の月曜日の朝。昨日と同じ、会社の裏の物部川。土手の上から、東の空を撮影してみました。午前4時40分。その向こうは野市の街灯り。
正面にギラギラと輝くのはもちろん金星。明けの明星。夜空にひと際美しく、明るく輝く金星。冬の星座オリオンや、シリウス・ベテルギウス・プロキオンの冬の大三角形は、この右手上方へと移動してきました。今、夜明け前の空では圧倒的な存在感で輝く冬の星たち。
そして遂に。
金星の左下に見え始めました。デネボラ。
金星の上に、逆?の形に見えるがが「獅子の大鎌」で、その一番根元がしし座のα星、レグルス。獅子の、前足部分になります。鎌の部分が獅子の頭部。そして、金星の左下の方が後ろ足から尻尾。で、アラビア語で獅子の尻尾を表す言葉から付けられた星の名がデネボラ。金星の左下に見えます。
なぜ「遂に」見え始めたのかと申しますれば、デネボラは、春を告げる星であるからです。しし座は春を代表する星座ですが、春といえば「春の大三角形」。しし座のデネボラ、乙女座のスピカ、うしかい座のアルクトゥールスで、春の大三角形。
まだ、スピカもアルクトゥールスも地平線の下。ですが、デネボラが、夜明け前の空に見え始めました。春の訪れ。夜明け前の空は、冬の星座が空高く上がり、東に春の星座が見え始めたのでありました。
「冬」は、透明で美しく、キラキラした感じがして、何となく心引き締まります。
が、「春」と聞くと、こころウキウキワクワクしてきませんか?歌で言えば東京ヴギウギ、色で言えばやはり桃色。
秋まっ盛りの10月。空には、もう、春の気配が見え始めました。
秋来たりなば 春遠からじ