玉垣の再現、ヤー・チャイカ〔3349〕2012/06/16
2012年6月16日(土)雨
昨日からやっと雨が降り出したかと思うたら、昨夜は大雨。豪雨に近いような激しい雨やったですね。物部川も増水して、濁流が流れよります。
その物部川の東岸、上岡八幡宮さんの石垣改修工事も大詰めを迎えました。昨日、岡山へ行っちゅう間に、ご覧のように玉垣の再現工事が始まっちょります。石垣を再現するがも難しそうですが、玉垣も、高さやら向きやら、なかなか大変そうです。こんな微妙な作業を、雨が降るなかやるがですき、ご苦労様です。
作業方法としましては、ご覧のように板でスペースをつくり、コンクリートを流し込んで玉垣を立てていく、という感じ。拝殿に向こうて左側の玉垣工事は終了しちょりましたが、今朝見てみると、折れたり破損したりしちゅう玉垣、全部補修されちょりました。この写真右手の玉垣も、結構折れたりしちょります。が、パーツが揃う限り、補修するがにかありません。パズル。まあ、ふたっちゅうがは少ないでしょうき、この辺に転がっちゅう折れたパーツを集めたら、おおかた復元できるかも知れません。乞うご期待!
全然話は変わりますが、今から49年前の今日、1963年6月16日、ソ連は、世界で始めての女性宇宙飛行士、テレシコワさんを乗せたヴォストークを打ち上げたのであります。女性単独での宇宙飛行は、後にも先にもテレシコワさんだっけ。偉業です。
テレシコワさんと言えば「私はかもめ」が有名。ロシア語で「ヤー・チャイカ」。チャイカはカモメという意味で、テレシコワさんのコードネーム。宇宙から、地球に向こうて呼びかけたこの言葉を、世界中のアマチュア無線家でも受信できたので、テレシコワの代名詞になったのでありました。
しかし。
実は、テレシコワさん、この時には大変な宇宙酔いに悩まされ、無線機のチャンネルを間違えたりした為に地球からの音信が自分に聞こえず、パニックになって、「ヤー・チャイカ」を連発しよったがが真相のようです。交信できんなって6時間後、やっとこさ交信は再開するものの、宇宙船の中ではかなりあばれた模様。
宇宙を旅したヨーグルトの乳酸菌を打ち上げた際、一人乗りのヴォストークを展示しちゃあるがを見ましたが、たしかに狭い。そこで、宇宙空間の中、一人ぼっちになって交信も途絶えた、という状況は、確かに辛い。まあ、彼女はなんとか地球へ帰還、世界中のヒロインとなった訳です。彼女は今でもロシアのヒロイン。その、ヒロインである現場を、私、ひまわり太郎は見ました。
今から6年前の、2006年3月30日。バイコヌール宇宙基地から、ひまわり乳業の乳酸菌を載せたソユーズが打ち上げられました。ひまわり太郎、その打ち上げの立ち会いに行きました。打ち上げの数時間前、まだ夜明け前の暗い時間、宇宙船に乗り込む宇宙飛行士を、関係者が見送ります。しゅっと眼の前を宇宙飛行士が通るがを待ちゆう時、そこに居合わせた肥えたおばちゃんの廻りに人だかり。関係者さんに聞いてみると、そのおばちゃんがテレシコワさんでした。宇宙関係の方が多い、その現場でも、ひと際注目を集めちょったテレシコワさん。今でもロシアのヒロインであることが、よくわかりました。
もう、打ち上げから50年近くが過ぎておりますが、偉大なことを成し遂げた方は、いつまでも偉大であることが嬉しいです。