高知県、飼料米への道〔2623〕2010/06/21
2010年6月21日(月)曇っちょります、蒸せます
雨は降りよりませんが、蒸せます、こじゃんと。ここはこないだも行っちょった高知県農業技術センターさん。高知の農産物は、ここで品種改良とか育種とかが行われゆうのであります。かなり広い敷地内にハウスやら路地やらの圃場がどっしこで、なかなか壮観。
ここはその中の、稲の圃場の一部。稲と申しましても、普通に食べるお米ぢゃあ無うて、飼料米や米粉用の品種をここに集中して植えちゅうそうです。手前に白い小さな札が立っちょりまして、その札と札の間が1品種。4mくらいでしょうかね。
こないだうち大阪で聴いた講演でも、今、飼料米の品種はどんどんと改良が進みゆうそうです。この圃場だけでも何種類もの飼料米がテストされよりますね。こんなにやりゆうとは知りませんでした。
まだ、高知という土地で、品種によっての適正や生産方法は確立されちょらず、今、こうやって検証がおこなわれていきゆう最中。お話をお伺いしても、主に経済的な理由で、酪農さんが飼料米を積極的に使用するまでには高いハードルがどっしこありそうでした。
田んぼ農家にとってみますと、人間の米を作るのと同程度の収入が必要になり、酪農さんにとってみれば、輸入のトウモロコシとかと同程度の安さが必要になる訳で、その隔たりは、まだまだこじゃんと大きい訳です。が、飼料の大部分を輸入に頼っちゅう現状はやっぱし問題で、なんとかうまいことたち行くように仕組みを作り上げんといかんと思います。
高知は、ここのセンターの方もおっしゃっておられましたが、二期作ができるという、飼料米を生産する条件が他地域に比べても恵まれちゅう土地とのこと。なるほど。この圃場の研究成果が、いつの日か、高知県中で見れるようになったらエイですな。
ところで、こないだも書いたように、この農技センターの構内直線道路の両脇の街路樹はヤマモモ。もう実がかなり生りよりまして、道路の両脇に赤い実が大量に落ちちょりました。あれは食べんといかんです。農技センターの皆さん、はよう食べて下さいよ、あれ。もったいないですきに。