白梅の香り、雨上がりの潮江天満宮〔2492〕2010/02/10
2010年2月10日(水)暑いくらいの陽気
昨夜はちくと降ったようですが、朝はやんじょりました。暖かい朝でしたが夜が明けると気温はどんどんと上昇し、完全に春の陽気になった高知県地方でございます。
ここは久々の潮江天満宮。こないだ、飛龍梅をご紹介しましたが、今日はそのちょっと手前に咲く白梅。ご覧の通り咲き乱れる白梅、このように近寄ってみますと馥郁たる香りが素敵です。
高知で一番参拝客が多いと思われるこの潮江天満宮も、朝の5時半は、人っ子一人気配がありません。が、拝殿は開けられてて灯りが点いちょります。もうちょっとしたら、朝の常連さんが次々と訪れます。
この潮江天満宮にはあちこちにたくさんの梅の木が植えられちょりますが、ここの白梅が一番早いですね。この後が飛龍梅で、その後梅林の梅がちょっとづつ咲き始め、飛龍梅と参道をはさんで反対側の紅梅が一番最後。毎年のことですきに、だいたい把握できちょります。
元々、潮江天満宮はもうちょっと東、現在の真如寺の辺りにあったとか。山内氏が土佐へ入国してきて、真如寺を掛川から引っ張ってきて建てる際に、現在の場所へ遷座させられたという話です。菅原高視さんが父道真公の遺品を祀ったがが潮江天満宮の始まりで、その場所にはそれまでは竜神様が鎮座ましましちょったという話もあります。この参道と真如寺さんの境界近くにある神池が、ひょっとしたらその名残ながかも知れません。
この正面の社殿の西側、小山の上の大山祗神社は手箱山から勧請されたという言い伝えですけんど、その横の磐座(いわくら)はどうながでしょうか。ここに潮江天満宮が遷座するずっと昔から、鎮座してきたような気がします。そんな雰囲気が溢れる、小山のてっぺんの巨岩の磐座が、今朝も雨に濡れて幽玄でした。