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高知城とゴンドワナ大陸〔4374〕2015/04/07

高知城とゴンドワナ大陸

2015年4月7日(火)雨

よく降ります。春の雨。春雨の中を濡れて歩いた月形半平太は男前ですが、横浪半島につくられた武市半平太像は、強烈でした。あまりに頭が大きく、異様であったので非難轟々、溶かされて現在の普通の像になっちゅうのはご承知の通り。
今、あの、強烈な像が残されちょったら、別の意味で名所になっちょったと思われます。時代は遷り、価値観が変わっていく。何が大切なのか、遠い遠い目で見晴るかす必要があります。

高知城の追手門に、極めて立派な角閃石が使われちょったと言います。それが、いつの間にか何の変哲も無い石とすり替わっている、という指摘があります。文化財に対する思いがある人も、その地質学的価値には思い至らなかった、という例でしょうか。モノの価値をどう評価するか。時代によっても変遷しますし、誰が評価するかによって全然違ってくる。難しいもんです。

高知城の角閃石。
これはもう、すごい石。

地球が宇宙の中で成立し、高温ドロドロ状態から冷却されてきて、表面を薄い地殻が覆うようになりました。上部マントルと地殻で「プレート」が構成され、地球の表面で動きまわって、現在の地球が形成されちゅうのはご承知の通り。
ほとんどの陸地プレートが集まって超大陸をつくり、それが分裂して離れてゆく。そして地球の反対側で再びくっつき、集合して超大陸をつくる。再び分裂する。そんなことを繰り返してきた地球。

27億年前にバールバラ大陸、18億年前にヌーナ大陸、16億年前にコロンビア大陸、12億年前にパノティア大陸、10億年前にロディニア大陸があったことが判っちょります。そして6〜5億年前。ゴンドワナ大陸が成立しました。
ゴンドワナ大陸が分裂し、再びくっついたのが最後の超大陸パンゲア。3〜2億年前。
現在の地球は、パンゲア大陸が分裂して移動しゆう時期に当たる訳で、2億年後には、またくっついて超大陸ができることになっちょります。

四国の地層は、こないだうちから書きよりますように、付加帯。海洋プレートが陸側プレートに沈み込む際にできた地層またはそれが変性した地層で、海洋由来の岩石が多い。高知県では、パンゲア大陸が分裂して恐竜が棲み始めた2億年前のジュラ紀あたりが、古い地層。四万十帯はもっとずっと新しい。

こないだから秩父帯、と書いてきましたが、正確には秩父累帯。秩父累帯は、北から秩父帯、黒瀬川帯、三宝山帯、と分けられます。問題は、その中の黒瀬川帯。
この東西に長く延びる地層、黒瀬川帯だけは、海洋プレートが運んできたもの由来ではない。なんと、パンゲアができる前の超大陸、ゴンドワナ大陸由来である、というのでありますね。

その中心を成すのが黒瀬川構造帯。高知県でも、越知町の横倉山などが有名なのですが、黒瀬川構造帯の中の、寺野変成岩は、ゴンドワナ大陸から分離、北上を始めた陸地の地殻を形成する石が変性したもので、4〜5億年前と言われる石。
高知城の山、大高坂山は、黒瀬川構造帯の寺野変成岩類である、と言われちゅうのであります。その主たる石が、角閃石。
また、黒瀬川帯に特徴的な蛇紋岩も見られる大高坂山。石垣などの部材に、そんな貴重な岩石が使われちゅうのが高知城。

今も、あちこちに4億年以上前にできた角閃石が露出する、高知城の山。写真は、高知城の山の岩石露出を撮影したもの。悲しいかな、岩石の種類の判別をようせんので、これが4億年前の寺野変成岩、角閃石であるかどうかは、小生にはわかりません。そうかも知れん、と思うて、先ほど撮影しました。
大体からして、宇宙ができてから138億年と言われる訳で、その中で4億年というたらすごいではないですか。宇宙を流れる悠久の時間を感じることができる黒瀬川帯の角閃石。

高知城の北側、我々が子どもの頃大いに遊んだ辷山。そこに、高さ2mの石灰岩の露出があります。ニョキっと。あれは、2億6千万年前、つまりペルム紀に形成された石灰岩。パンゲア大陸ができちょった頃。黒瀬川帯北帯には、ペルム紀〜三畳紀の付加帯がありますので、それでしょうか。

それにしても、ゴンドワナ大陸の痕跡が、こんな身近な場所にある、という価値。知りませんでした。
ああ。マイ地学ブームは続く。


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