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彼岸花と、お彼岸と、彼岸〔5271〕2017/09/20

彼岸花と、お彼岸と、彼岸

2017年9月20日(水)薄曇り

今日は彼岸の入り。23日が中日、つまり秋分の日で、26日が彼岸の明け。

そんな訳で彼岸花。

ここは、いつもの野市、上岡八幡宮。今朝はこんな感じで彼岸花がたくさん。秋のお彼岸の頃になるとちゃんと花を咲かせる彼岸花。たいしたもんだ。ほとんど、ズレませんもんね。

彼岸花についての考察は、以前にも幾度かやったので、今朝はお彼岸そのもののお話ね。これは、あまり、やったことない。

 

お彼岸。

向こう岸。こちらの側の岸は此岸。しがん。しがんとひがん。もちろん仏教用語でございますな。此岸、つまり僕らが生きているこちら側の岸は、日々の煩悩やら欲やらにまみれた世界。ホントにそうだね。そんな、僕らの現実、生きている現実の苦難に満ちた世界を、サンスクリット語で「サハー」と呼ぶ。それが中国語で「娑婆」と表記され、現代日本の娑婆の語源となっている訳だ。

対して彼岸は向こうの岸。つまり、欲や煩悩から解き放たれた世界。サンスクリット語では「パーラム」。で、渡る、を意味するのが「イター」。だから彼岸に渡るのが「パーラムイター」で「パーラミター」。これが漢字表記になると「波羅密多」。おう。はんにゃはらみたの、はらみただ。うちは真言宗で、子供の頃から法事のたんびに般若心経を聞いてきたので、お馴染みの「波羅密多」。

で、人間の真の幸せは彼岸にある。煩悩や欲から解き放たれた彼岸にある、と説いたのがお釈迦様。小乗仏教では、彼岸に渡るのは、厳しい修行をした限られた人、とされているが、大乗仏教では誰でも全ての人が渡る資格を持っている、とするんですね。大乗仏教で良かったですな。

でも、大乗仏教でも、最初に川を渡る人は出家し、家族や服や、すべてのものを置いて裸にならないと渡れない、とされてます。そういう先駆者が、後々の、我々のような凡庸の塊を導いてくれる、というシステムらしい。よくできてます。

 

彼岸へ渡って、煩悩や欲から解放された至福に至る。

これ、以前、脳卒中になった脳科学者の体験を読んで、左脳から右脳への切り替えなんではないか、という考察をしました。仏陀は、右脳左脳コントロールを自在に出来る能力を身につけた異能の人であったのではないか、と。その考え方でいけば、彼岸は右脳で此岸は左脳。だから彼岸は右脳の感覚で世俗を超越した境地なのか。個人の妄想です。

 

般若波羅密多。はんにゃはらみた。

波羅密多は彼岸に渡る、という意味であると上に書きました。でも、我々のような普通の凡庸の輩が彼岸に渡るのは、無理。ではどうやって渡るのか。

そこに「智慧」が出てくるのだ。「般若」は「智慧」という意味。智慧によって、彼岸に渡る。その方法を説いたのが般若心経なのか。となると、上の右脳左脳仮説は、怪しくなるではないか。左脳の世界から、智慧によって右脳に渡る。う~ん。なかなか仏教は難しい。当たり前やけど。簡単に理解できたら世話ないですきんね。

 

ともあれ。

なんで春分の日や秋分の日がお彼岸と言われ、お墓参りをするのか。

彼岸会というのは仏教用語ですが、春分の日や秋分の日にお墓まいりして先祖の霊を慰める、という週間は、日本だけなんですってね。いつ頃からそうなったのか、何故そうなったのかは、謎。

色んな説があるそうですけんど、それはそれ。とにかく、お彼岸は墓参りだ。


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