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弘法大師が見た風景〔4373〕2015/04/06

弘法大師が見た風景

2015年4月6日(月)曇り

今日は高知。昨夜遅く、モンて来ました。で、仕事で室戸へ来ちょります。室戸岬。世界ジオパークに認定されたことで有名な室戸。何と言うたち、日本で、世界ジオパークに認定されちゅうのは5ヶ所だけ。洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島、そして室戸。あの、隠岐も、南アルプスも、阿蘇も箱根も、全部日本ジオパーク止まりですき、その凄さがわかります。
地学を齧りますと、四国の地層は、日本の縮図、世界の地層の縮図であることがわかってきます。特にプレートの沈み込み運動によって形成される、典型的な様相を見せちゅうのでありますね。

さて。室戸岬を東側へ周ったところに、弘法大師、空海が籠って修行したという洞窟があります。御厨人窟。みくろど。室戸岬は、プレート運動によって隆起しよります。正確に言えば、普段は少しづつ、年間7mmくらいづつ沈降しており、南海トラフの大地震の際に一気に隆起、というのを繰り返しておりまして、平均すれば年2mmくらいの隆起とされます。

今の室戸岬、西山台地界隈の平坦な上面を持つ台地は、元々、海で堆積したもの。それが徐々に隆起し、現在のような姿になっちゅう訳だ。で。その御厨人窟も、もちろん元々は海水面が岩を洗う場所にあり、海蝕洞として発達したもの。それが隆起し、今は国道の上の、海岸からは少し高い場所になっちゅう訳です。

そこで。優れものの地理院地図を見てみましょう。国土地理院がネットで公開しちゅう地図。これで、ピンポイントの標高が見れるようになっちゅうことは、以前ご紹介しました。
さて。御厨人洞前の、国道の標高が、丁度10m。洞窟は、そこから1.5mくらい上がっちゅうでしょうか。

以前、考察しました。
年平均2mmの隆起とします。
弘法大師がこの御厨人窟で修行し、そこから見える空と海が一つになる風景を見て、空海と名乗ることになった、という伝説があります。それが、今から1200年程前。と、言うことは、それ以降2.4m程の隆起があった、ということになります。つまり、空海が洞窟から眺めた空と海の風景は、今の場所から2.4mくらい海へ降りた場所からの風景であったかも知れない、という考察をしました。

ところが。
室戸岬に特徴的な斑れい岩にに付着するヤッコカンザシというゴカイの仲間の化石を研究した人がおります。ヤッコカンザシは、海辺の、潮が洗う場所に生息するので、その化石を調べることで、そこが海水面であった時代がわかる、という訳ですな。なるほど。
その調査によりますれば、南海地震の際の1〜2mの隆起と、その後の緩やかな沈降によって年間平均2mmくらいを繰り返しちゅうがですが、1000年〜2000年に一度くらい、一気に数メートル隆起することが明らかになりました。
で、今から1000年くらい前に、一気に5m程隆起しちょります。なので、1200年前の海岸線は、今より6〜7mくらいは下にあった、ということになる訳だ。

そんな訳で、国道から5mくらい下の岩場に降りてみました。ここ。この風景。ああ。素晴らしい斑れい岩だ。
弘法大師が洞窟から眺めた空と海の風景。御厨人窟の出口から見えた海は、こんな風景であったのかも知れません。
今日はあいにくのお天気ですが、お天気の良い朝、ここから朝日が昇るところを眺めてみたい。

以前、このにこりひまわりで、ここからの日の出をご紹介したことがあります。2006年9月22日のにっこりひまわり。これが、洞窟の出口から空海が眺めた朝日なのか。
今年は、2006年から言えば、9年経過しちょります。と、言うことは、9×7=63で、この現在の海岸は、あれから6cmくらい沈降しちゅうことになります。なるほど。地球は動いている。

それにしても重要なのは、弘法大師が悟りを開いた風景は、現在の御厨人窟から見た風景ではない、という事実。洞窟は、波が押し寄せる岩の岸辺にありました。


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