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空から見た田野、そして栄峰〔4256〕2014/12/10

空から見た田野、そして栄峰

2014年12月10日(水)快晴でんがな

今日は大阪。普段なら汽車でやって来るところですが、今日は飛行機。何せ年末。こじゃんとスケジュールが立て込んじょりまして、悠長に汽車に乗りゆう時間がないのでありますね。お昼前の飛行機でやって来ました。

途中、飛行機から撮影してみました。太平洋。眼下、海岸の町は田野、奈半利、そして安田の中芸3町。平成の大合併で合併か。とも思われましたが、結局それぞれ単独の道を選びました。上から見ればひとつにも見えますが、実際には色々あります。町政色々。

左手前から太平洋に流れ込んでおりますのが奈半利川。その河口左岸が奈半利長で右岸が田野町。奈半利川の谷のひとつ右手の谷が安田川。こうやって空から眺めると、町や村の成り立ちがよくわかりますね。
奈半利川も安田川も、上流は四国山地。杉の豊富な山で、伐り出した木材は川を利用して海まで運ばれ、そして関西方面へ。そんな材木で潤うたのが、中芸の町。
その中央に位置するのが田野で、海岸沿いを船で殿様が参勤交代しよった時代、殿様の宿舎「岡御殿」があったのも田野。
こうやって見ますと、平野はホントにせんばい。田畑をつくる場所は極めて限られちょったことがわかります。

わかりますでしょうか。田野と安田の間の、楕円形の台地。あそこが大野台地で、酪農家さんもいらっしゃいます。田んぼもありますが、ジャガイモ、オクラなどの産地。日当たりの良い、そして土質の良い台地ですが、もちろん水が無いので、農地として開けたのは、今のように水が汲み上げれるようになってからやと思われます。

この辺は、谷の奥に棚田がつくられることもありませんでした。それほど谷が狭く険しかったのでありましょう。
大野台地のこちらの山。尾根をずうっとこちらへ来ると、尾根筋のてっぺん近くに少しだけ建物があるのが見えますでしょうか。栄峰。えいほう。
戦後の開拓集落。里から、この深い山の上に移住してきて山を切り拓き、耕作を始めた先人がいらっしゃったのであります。人間はすごい、と思います。
今は、尾根筋を通る道路もできちょりますが、嘗ては、谷から上がって行く道路もなかった場所。そこに谷から上がって行く道を付け、山を切り拓き、耕作地に。こうやって空から見ると、尾根の上の少し平らかな土地ですね。尾根のてっぺんからは少し下った、水のありそうな場所。

高知では、奥山の尾根に、このような開拓集落がいくつも作られました。尾根の上の、ナロい場所が開拓集落に選ばれたのは、理由があります。谷筋には、開拓できるような場所はなく、広い耕作地を確保できるのは尾根の上。
今も存続し、人々が暮らす開拓集落もあれば、もう人も住まなくなってしまった土地も。
眼下の栄峰も、開拓時からは減ってしもうたものの、3軒ほどの農家が暮らします。
その中の一軒が、こないだ、真新しい畜舎をご紹介した、若き酪農家のエブチくん。あの牛舎、最終仕上げに入っちょりまして、何とか年内には牛の引越しを済ませたい、と頑張っておられます。

空から見ると、しゅっと近くに見えますが、谷から栄峰までクネクネ道を車で走っても20分はかかります。向こうの大野台地から尾根筋を走ってきても30分。
山で暮らす人々の偉さを、飛行機から実感できます。


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