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大阪モノレールと風景〔5293〕2017/10/12

大阪モノレールと風景

2017年10月12日(木)曇ってまんがな

大阪。

お客様との打ち合わせやら何やらかにやらで、大阪に来てます。朝、車でやって来ました。大阪の道、混んでます。少し進むのにとんでもなく時間がかかったりしますが、これでもいつもよりは空いているなどと言われると、ビックリ。

高知の道路では、いくら混んでいても、少し走れば動き出す。あれで「渋滞」などと呼んでいると、大阪とかの都会の皆さんには心苦しいくらい。

しかも、これから間違いなくドラーバー人口が減ってゆく高知。今後の都市計画は、そんなことを考慮していかんと、大変なことになると思いました。

 

都市計画といえば、大阪の北部の変遷には、凄まじいものがあります。

今日は、南茨木駅で車から降ろしてもらい、モノレール。大阪モノレールの駅には、こんなのがあるんだね。なかなか良い。モノレール文庫。

置いてある本も、様々なジャンルがあって興味深い。この中で、僕が読んだことのあるのは、司馬遼太郎の坂の上の雲、国盗り物語、宮城谷昌光の楽毅、吉川英治の新平家物語、山本周五郎の樅の木は残った、などなど。惜しむらくは、一巻だけ、とか、揃ってないのが多いね。まあ、仕方ない。

で、大阪モノレール。このモノレールは、大阪の北部の丘陵地帯を東西に走ってます。万博記念公園とか、千里中央とか。

以前、そのモノレール沿いにランをやったことがありまして、何故モノレールなのかを体感したことがあります。そう。東西に走ると、かなりアップダウンが激しいことになるのであります。普通の電車では無理だ、この起伏は。地理院地図、土地条件図で見るとこんな感じの、小さい河川が複雑に土地を開削した土地。更新世段丘ではないんだ。

万博記念公園の楕円形がよくわかりますよね。

この地域の開発の歴史を、地理院地図の航空写真で見てみよう。わかりにくいので、現在の航空写真から遡ることにする。

 

現在のが、これ。万博記念公園の楕円。その左に、ジャンクションがある千里中央。もう、辺り一帯全部宅地。奇跡のように緑が残る、万博公園。起伏のある丘陵地帯に、このような広大な宅地が形成された訳である。

では、万博の直後はどうか。これ。1970年代

そう。現在の姿は、もう、この頃に出来上がっていたのだ。千里ニュータウンは完成し、夥しい家、家、家。

 

では、万博前。1960年代。大阪北部に大規模な宅地造成が計画される。1961~1964年という、僕が生まれた頃の航空写真が、これ。一体、緑に覆われた丘陵地帯であることがよくわかります。その丘陵地帯を剥ぎ取るように、宅地造成が始まっている。爆発的に増加する大阪圏の人口に対処する為、なんとか宅地を確保しようという計画が、この写真に見て取れます。

 

では。

戦後間もなくの風景は。これ。

もう、どこがどこなのかもわからない。複雑な地形の丘陵が連続的に続く、それこそ狸しか住んでないような場所だ。

ジブリの平成狸合戦ぽんぽこは、多摩ニュータウンの開発と狸たちの戦いの物語だが、ここ千里でも同じような戦いが繰り広げられたに違いない。そんな風景。

 

すごいね、どうにも。人間の営みというのは、なんともすごい。

重要なのは、これからの人口動態や社会の変化がどうなるのか、という正確な予想に基づく、人間の有り様を大切にした都市計画なのかも知れません。

激しい議論の果てに、万博記念公園が、広大な森として残されたのは、奇跡のような英断だったと思います。そんな英断を、僕らは、これからもできるのだろうか。


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