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物部川流路と戸板島〔3758〕2013/07/30

物部川流路と戸板島

2013年7月30日(火)晴れ

このとこと、雲が多いお天気が続きますが、降りません。高知は、湿度の高い、しかし雨は降らない、蒸せる日々。

物部川に、戸板島橋という橋が架かっちゅうがをご存知でしょうか。野市の北から山田へと抜ける、戸板島橋。国道55号線の大きな橋の北に、旧国道の橋、そしてそっから数キロメートル北上すると、戸板島橋。その西岸近辺が戸板島。

戸板島橋は、遍路路。28番札所大日寺から29番の国分寺へと向かう遍路路。毎日、たくさんの歩き遍路さんが渡っていきます。
橋ができるまでは、戸板島の渡しを、渡りよりました。水が少ない場合は、浅瀬を歩いて渡る方も多かったにかありません。今の橋の、もうちょっと南が渡し場やったと思われます。
ちなみに、文化2年(1805年)の記録に残る渡し賃は5文。節約する方は歩こう歩こう。

戸板島という地名は、その界隈が、物部川の中洲であったことに由来します。島。つまり、物部の流れは、現在よりももっと西側まで広がっちょったという訳です。で、Googleマップを見てみましょう。高知県香美市戸板島。なるほど。航空写真で見てみますと、昔の物部川の流れと、その中洲であった戸板島の様子がよくわかります。すごいですな。実によくわかります。
たぶん、その島の中央部、一番高い場所に、集落が形勢されちょったでしょうし、今もその辺りに家々が集中しちょります。

物部川の、その当時の西岸も、この航空写真でハッキリわかりますよね。で、今朝はそこへ行って、確認してきました。写真は、その、昔の西岸の上から戸板島方面を撮影したもの。ハッキリと段差になっちょりました。ビニールハウスの向こう側が戸板島の集落。その向こうが現在の物部川で、右手彼方に三宝山が見えます。あの山の西北麓に、28番札所大日寺さん。そこから、物部川を渡り、この辺を通って国分寺へ向かいよったお遍路さん。

ところで、何故、その中洲を戸板島と呼んだのか。一説によりますれば、ここに、用水を引くための水門があって、その水門の戸板からきちゅう、とも言われますが真偽は不明。

この近くには堰留神社さん。戸板島の北端。岩積神社さんとも。物部川の洪水でも流れない大岩の伝承とともに残る古いお宮さん。
戸板島は元中洲ですきんね。古くから、洪水のたんびに集落ごと流されてきたと思われます。ご覧のように、島と言うたちぺったりしょ。小山もない。
住人は、洪水の気配でもあろうもんなら、慌てて山田の方面へと避難したことでしょう。そんな洪水を鎮めてくれる神様を、いつもいつも、大切にお祀りしよったでしょうね。

この、往古の物部川流路と戸板島を眺めながら、昔の人の苦労を偲んでみました。


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