向山戦争遺跡のその後〔3146〕2011/11/26
2011年11月26日(土)晴れ!
良く晴れました。今日は久々に介良の山。鉢伏山界隈をたつくりに行っ ちょりました。介良の街から南下して稲生に出る手前の岩屋という地区から、岩屋山薬師寺というお寺に登る石段があります。それを駆け上がり、参拝を済ま せ、その横の山道をフウフウゼエゼエ言いもって攻め上ると、岩屋観音堂さんが鎮座。この山には巨岩は多く、その岩陰の観音様をご本尊としちょります。心臓 バクバク状態で参拝しました。
標高約200mの鉢伏山の、山頂のちょっと下。その脇から山頂方面へ登る道があります。夏場は鬱蒼としちょりまし て、滅多にヒトの通る形跡もないので、今の季節を待ちかねちょりました。今日はクモの巣も少なく、快適に山頂へ。山頂付近には大山祇神社さんが変わらぬ風 情で鎮座。薄暗い小さな拝殿の中に恐る恐る入り、岩を祭壇にした大山祇さんを参拝。そして、鉢伏山山頂を経由して、潮見台の団地の方面に抜けます。
こ の途中には、太平洋戦争終末期に、この山一帯を要塞にちょうとしちょった第十一師団によるものと思われる幾筋もの壕跡があります。潮見台の一番高いところ から登ればしゅっとですき、戦争遺産として、地域の子供達が学習できるようにしたらエイと思います。そこから団地に抜ける山道は、下草がかなりキレイに刈 られて、こじゃんと通りやすうなっちょりました。地元のコミュニティの皆さんの努力でしょう。
で、今日は、団地から東へ、それに続く山の尾根筋を たつくりに行きました。お目当てはここ。2008年12月7日のにっこりでご紹介した、向山戦争遺跡。あの日は、高知東部自動車道建設工事でその戦争遺跡 が壊されるのに伴い、発掘調査の現地説明会でした。米軍の上陸作戦に備え、山ごと、要塞化が進み、その一環で山にたくさんの地下道が掘られよりました。そ の内部が公開されたがでした。
今、工事が進み、あの時のように伊達野から登っていくことはできんなっちょります。で、上から行ってみたらどうじゃろう、と考えた訳です。
そして行ってみると、ありました。写真、中央右手に、あの時のトンネルの入り口がちょっとだけ写っちょります。今は、このようにデープが張り巡らされ、樹木の伐採が進みよります。もうちょっとしよったら、この光景ももう無いなるがでしょうか。
と ころで、今日、通ってきた鉢伏山頂上から潮見台へ下る途中の、壕跡がどっしこある場所に、このトンネルの入り口と同じようなつくりの場所がありました。し かし、ここでのトンネル入り口にあたる部分には、上から土砂が崩れてきちょって、よくわかりません。あの土砂をのけたら、ひょっとしたら坑道の入り口が現 れるかも知れません。何しろ、ここは、硫黄島の擂鉢山のような本土防衛の要塞になるかも知れんかった訳ですき。