天神大橋、亀右衛門さんの真意〔861〕2005/08/24
2005年8月24日(水)曇り
さあ、台風11号は明日日本本土みたいですね。気を付けんといかんです。気を引き締めていきましょう。
ここはいつもの鏡川、天神大橋と潮江橋の間の北岸。土手にオシロイバナが咲き乱れてきれいです。
向こう側に見える橋は天神大橋。現在のこの橋は昭和61年に完成したもので、歩道も広く、赤い欄干が見事です。ここがはりまや橋と思う観光客も居るやに聞きました。
ここに最初に橋が架けられたのは、江戸時代、土佐藩二代目藩主山内忠義公の頃。1622年と言われちょります。この橋の南にある、山内家菩提寺「真如寺」へ参詣するのに架けられたがですね。
その後、20年に一度架け替えが行われよりました。1822年の架け替えの際、こぢゃんと安うに落札した業者が施工したのですが、完成後すぐ、供用開始になる前に崩落、流されたとの話を、2003年4月29日のにっこり[13]「天神大橋手抜き工事事件」でご紹介しちょります。が、真相は「手抜き」やったがでしょうか?
この工事を担当したのは、御抱大工の亀右衛門さん。どうも、この亀右衛門さん、安価に架橋できる新工法を考えついたみたいながです。で、他業者よりかなり安い費用で落札。画期的新工法であったはずですが、結局のところ失敗してしもうたがですね。調べてみますと、意図的に「手抜き」した訳ではなく、画期的新工法にチャレンジしてみた、というのが真相みたいです。亀右衛門さんには失礼なことを言うてしまいました。亀右衛門さん、申し訳ございません。この場で、訂正の上、名誉を回復させていただきます。
この天神大橋にも、色んな歴史があります。橋の北詰の橋の下に、この橋の歴史を刻んだ銘版がありますので、機会がありましたら見てみて下さいね。