台風の後始末2〔5305〕2017/10/24
2017年10月24日(火)曇り
それにしても季節外れの台風、酷いですね。各所に甚大な被害をもたらしてますが、高知でも、かなりの被害が出てます。特に、ビニールハウス等の農業被害はかなりのものになりそう。心よりお見舞い申し上げます。
酪農家さんにも、かなり被害が出ました。今朝、そんな酪農家さんの一軒に行ってみましたが、堆肥舎をはじめとした牧場内の構築物が、悉く倒壊している牧場もあります。なんとか搾乳と集乳ができる状態まで仮復旧されてますが、どっから手をつけて良いのやらわからない、という被害も。今日は、これから後片付けのお手伝いに行きます。
写真は今朝、5時半の野市、上岡八幡宮。
まだ暗いうちから氏子さんが訪れて、掃除してました。夥しい樹々が散乱する境内。これは大変だ。弊社からも手伝いを出したいところですが、酪農家さんの手伝いもあって、手が足りない。申し訳ございません。
こうやって美しい環境が維持されていく鎮守の杜。ボランティアというのではない。気持ち。想い。
鎮守の神様は、地域を守ってくれる神でもあり、地域の皆さんの気持ちによって守られている神でもある。そんなことが、この風景からよくわかる。
まだ暗い境内に軽トラを停め、そのライトで照らしながら、果てしなく散らばる樹々を集め、片付ける。石段の上にぼんやりと見えるのが拝殿。
おそらく太古の昔から、この物部川沿いの30mの小山は、神様の山だったんだと思う。台地の先っぽの小山。神様が居ない訳がない。
今は八幡様だが、石船伝説の残るお宮さんなので、元々は、この界隈に住み着いた物部氏一族の守り神だったんだと思う。
でも、物部氏が住み着く以前から、神は、居た。そう確信できる、上岡山。
上岡山は神の岡の山。
そうそう。ノーベル賞に関係したスーパーカミオカンデのある神岡も、もちろん神の住む岡だったんだろう。奈良時代から黄金の産出を行っていたという伝承がある神岡鉱山は、黄金が出たから神の岡になったのか。たぶんそう。
この上岡山からは、有用資源は産出せんと思います。でも、どっから見ても神の山。平野の中に突然屹立する小山に、古代人は神を見たと思う。
そして、こうやって今も、地域の皆さんの想いによって大切にされている上岡山。
台風が過ぎ去り、木々が折れ、枝や葉っぱが散乱しても、すぐにキレイに片付けられる境内。氏子さんには頭が下がります。
お手伝いできなくて本当にごめんなさい。
北風が吹いて寒くなりました。被害からの復旧作業は大変。心よりお見舞い申し上げるとともに、さあ、僕もがんばろう。