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三波川変性帯の長瀞〔5221〕2017/08/01

三波川変性帯の長瀞

2017年8月1日(火)晴れ

 

今日から8月か。今朝は涼しかった。たぶん、気温としては1~2℃くらい下がっただけでしょうが、じめじめしてない。心地よい寝心地の夜であった。

 

ここは長瀞。

長瀞というと、埼玉県秩父の長瀞があまりにも有名ですが、ここは高知県大豊町の、長瀞。

秩父の長瀞には、ライン下りという舟下りがあり、都市圏から近いこともあって、人気の大自然堪能スポットとなっている。何より、様々な、本当に様々な地質を見たり触ったりできるので、地学好きには堪らない場所、長瀞。僕は行ったこと、ないけど。

 

写真は高知県大豊町の、長瀞。どちらも「ながとろ」と読む。サンズイに、静かと書いて「とろ」。水がゆっくりのったりまったりとろとろ流れている様を、漢字で表現したのでありましょう。「瀞」。とろとろゆっくりした水の流れが長く続く場所。それが、長瀞。

そうであるならば、ここはその名前に実に相応しい。眼下の吉野川。この手前で吉野川は少し左に曲がり、まっすぐ向こうへと流れてゆく。とろとろと。

手前にJR土讃線の橋。向こうに見える橋が、国道32号線の長瀞橋。

そう。今朝は、車で国道を走って坂出へ向かってます。そこからマリンライナーに乗って本州へ。

 

それはともかく、長瀞。

有名な秩父の長瀞は三波川変性帯にあります。中央構造線の南側、秩父帯の北側の変成岩帯。その変成岩が地表に露出していて、断層、褶曲、不整合などが博覧会のように見られるのが、秩父の長瀞。

では、ここはどうか。

そう。ここも、三波川変性帯。吉野川はここから大歩危小歩危を通って阿波池田まで北進しますが、そこは三波川変性帯だ。石鎚山などは、三波川結晶片岩を基盤岩とする山で、四国山地の急峻な山は三波川帯にあることが、多い。

以前にも書いたように、吉野川は、ここから北へ、四国山地の主脈を突っ切るように流れている。これは実に不思議な事。これ、誰かに納得出来る説明を聞きたいぞ。ブラタモリでやって欲しい。

ともかく三波川変性帯。その変性帯には、緑色片岩層が多い。長瀞橋の向こう、豊永駅の前は、吉野川が蛇行して広い広い河原になっているが、そこの岩は、青みがかっている。三波川変性帯の緑色片岩由来だ。きれいな青い岩、ということで、不法に岩を採取する輩が後を絶たなかった、という記憶があります。僕が子供の頃ね。

 

大歩危小歩危はこの先にある訳だが、南側が大歩危で北側が小歩危。

ホケというのは、幾度か書いてきたように、崖になったような場所のことを指し示す地名。そのホケからきている大歩危小歩危。

ところが、僕が子供の頃、「大歩危は大股で歩いたら危ないくらいの溪谷で、小歩危は小股で歩いても危ないので小歩危だ。」と教えられた。

そこで、少年の私は、「それなら小歩危の方が小股でも危ない訳で、小歩危の方が危ない、つまり急峻な溪谷であるのに、大歩危の方が有名なのはどういうことだ?」とヤヤコシイ質問をする。納得出来る答えが得られなかったのは、言うまでもない。

今なら答えられます。ホケが大きく長く広がっているのが大歩危で、短いのが小歩危。

 

長瀞を「ながとろ」と読み、とろとろ流れる部分が長くつづくから長瀞だ、と知ったのは、数年前。車で長瀞橋を渡りながら漢字を眺めていて、突然ひらめきました。サンズイに、静か。とろ。橋から南を見ると長い直線のゆるやかな流れ。ながとろだ。長瀞だ。

確かめた訳ではありません。でも、間違いない。自分でこんなことが発見できたときは、嬉しい。嬉しくないですか?

 

そんなこんなの朝の長瀞。高知県大豊町の長瀞も、秩父に負けずに美しい。同じ三波川変性帯。


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