梅雨入りした山を走る〔4799〕2016/06/05
2016年6月5日(日)曇り
昨日から四国地方は梅雨入り。そんな季節か。6月ですもんね。なんとなく、あの良い天気が続いてそのまんま夏に突入するみたいな気になっちょりました。そんな訳ないのに。
そんな訳で、今朝は久々に南嶺縦走。
南嶺は、高知市民にとって一番馴染みのあるハイキングコーズ。最高地点の標高でも300m代で、街からしゅっと行けるので、ご高齢の方を中心に人気のハイキングコース。とは言え、梅雨入り。
梅雨入りしたものの、今日は、降りません。曇り。ですが、わざわざそんな日にハイキングする人も、少ない。
今朝は、家を出て、鏡川大橋を渡って桟橋へ。孕半島、太平洋セメントさんの前を東進し、孕半島東端へ。
南嶺は、四万十帯北端の、東西に延びる地層。フィリピン海プレートが南海トラフでユーラシアプレートに沈み込むことにより、陸側のユーラシアプレートが盛り上がってできた山脈地層。
更新世、その四万十帯の山脈地層を突き破って、四国山地から流れてくる川があった。その突き破った部分は、気温が低くて海水面が今よりずっと低かった時代、深い渓谷となっていました。孕半島の東端。
浦戸湾が一番狭まっている地点。東からは、東孕がせり出してきております。
今朝は、孕半島の東端から山へと駆け上がる。そこには大海津見神社が鎮座ましまし、浦戸湾や太平洋の海を守っています。
で、南嶺の尾根を、西へ向かって縦走。途中、誰にも会いませんでした。静かな、マイナスイオンたっぷりの、南嶺。
写真は、標高306mの、鷲尾山頂。
ほんの最近、案内板などが整備されました。南嶺は、お手軽ハイキングコースなんですが、分岐点を間違うと、全然予想もしていない場所へと降りてしまいます。まあ、市街地に囲まれちゅうので遭難することは無いですが。
最近まで案内板もそんなに親切ぢゃあなかったのですが、やっと、できました。これで、間違ってヘチへ降りることは無いでしょう。
僕は、知らない道に迷い込んで、とんでもない場所に出たりするのが楽しいのですが、そんな趣味の人は少ないので、良かったのかも、知れない。
さて。
この風景。眼下に浦戸湾。そして向こうに太平洋。
浦戸湾を横切るように、島が見えます。向こうから順番に、玉島、衣ヶ島、ツヅキ島。
こうやって見てみると、わかりますね。浦戸湾の向こうの連山とひとつづきになった地層であることが。地層の方向に沿って、島が並んじょりますもん。
更新世。今から2万年ちょっと前の最終氷期、ヴュルム氷期。氷河が発達し、海水面は、今よりも120mも低かった、と言う。
浦戸湾は険しい渓谷で、孕半島の部分が一番狭い峡谷であった。
あの、浦戸湾に浮かぶ玉島、衣ヶ島は、峡谷に屹立する尾根であったのか。玉島の向こう側を川が流れ、今の海岸線よりかなり南にあった海岸で、太平洋に流れ出していた・
あの衣ヶ島、幾度か、このにっこりでもご紹介しちょります。古いのは2005年5月15日。もう、11年も前だ。
あの写真に写るJr.1号は小学校5年生、2号が2年生。ああ。1号は今、アジアを放浪中だし、2号は大学生。
地形が変化していくのには何千年、何万年かかるのに、ヒトの成長はあっという間。ああ。