久々の梶ヶ森、雪に抱かれる、景色を眺める〔3553〕2013/01/06
2013年1月6日(日)晴れ!
久々の霊峰梶ヶ森。大豊町に聳える、信仰の山。標高1399.6m。四捨五入したら1400m。昨年の4月1日に、Jr.2号と一緒に登って以来ですね。夏場は、三嶺などの山々にハマっちょったので、ちょっとご無沙汰でした。もう、そろそろ雪の梶ヶ森になっちゅうろう、と思うて来てみましたが、予想通り、素晴らしかったです。
まずは車で大豊町。豊永駅のところから東へ入り、東豊永から谷筋に登っていくと八畝(ようね)。山の斜面に形成された集落は、こんな奥にこんなにヒトが住みゆうがや、と、感動させてくれます。弊社の青汁、菜食健美の材料のケールは、その八畝が主産地。棚田が素晴らしく形成されちょります。使われんなった棚田とかを利用して生産されるケールの品質は最高。高地なので、無農薬でも、栽培しやすいのであります。
今日は八畝まで来ると、もう、道には雪が。ここでタイヤチェーンをはきました。今年のひまわり太郎は用意周到。
車で、雪道をどんどんどんどんと登り、龍王の滝駐車場へ。そこに車を停めちょいて、登り始めます。高知の市内はマッ晴れでしたが、ここまで登ってくると、雲が多いお天気。風はなく、コンディションは上々。駐車場には、車が一台。さっき、チェーンを巻きゆう間に追い越していった4WD。と、いうことは、今日は、前を行くのは一組だっけ、ということです。
とにかく負荷をかけたいので、龍王の滝までは一気に駆け上がります。大蛇にまつわる伝説の残る龍王の滝。壁面の氷柱が青く白くキレイに輝き、静かにして荘厳。伝説が生まれるのもわかる、龍王の滝。
そっから一気に急斜面を駆け上がります。とはいえ、雪がかなり深い。滑らんように気を付けながら、フウフウゼエゼエ言いもってたどりついたのが定福寺奥の院。雪の山中に鎮座ましますお寺さんの美しさ、荘厳さ。ここで、前を行く4WDのご一行様3名に追いつきました。ご挨拶し、お参りしちょいて、真名井の滝へ。
こっからは、まったく人間の足跡のない、まっさらな雪の道。小動物の足跡はかなりあります。山道を、小動物も利用しますので、道のまん中を足跡が続いちゅうときがあります。が、それに気を取られ、その足跡についていってしまうと、いつの間にか道からはずれ、獣道に迷い込むことがあるので要注意。
かなりの急斜面を登り、以前、雪の中で間違えて道ぢゃあないところへ迷い込んだ井反省も踏まえ、真名井の滝へ。
滝の高さは龍王の滝ほどでは無いですが、凍り付いた水と流れる冷水と、そして雪の白。美しさで言えば、真名井の滝。今日、一番見たかった風景でもあります。
そこからは、巨岩にしつらえられた鉄の急階段などを登り、どんどんと標高が高うなっていきます。その頃になると、青空が見え始め、お日様も。白い雪、青い空、輝く風景。この美しさは、実際に見てみんとわかりません。
急な斜面、鉄の階段などを登り、途中の分岐を山荘方面に折れて、これまたかなり狭く急な斜面を、雪の斜面を登っていくと、お目当ての分岐看板。そっから50m左に行くと、御影堂が見える場所に行けるのであります。昨年の2月19日にもご紹介した、御影堂。4月1日には、実際にお堂まで行ってみちょります。弘法大師ゆかりの地で、明治14年に地元の皆さんが頑張って建てられた御影堂。投入堂のように、高い高い岩にへばりつくように建てられちょります。奇跡の建物。雪と岩の間から見る御影堂は、すごい。そのお堂や、お堂がへばりつく巨岩のてっぺんに登って、酒を飲んで騒ぎよったという地元の青年団は、ちくと無茶過ぎるでしょう。以前、三嶺登山で「エベレスト登りゆうみたいなねえ」という明言をはいたSさんも、その青年団出身で、無茶が身体に染み付いちょります。
滑り落ちたら春まで発見されんろう、というような雪の斜面を、また、さっきの登山道まで戻り、あとは、雪を冠った美しい灌木の間をどんどんと走ると、山荘。
そこから車道に出まして、雪の積もった車道を、頂上まで。
頂上に着いたときは、北から南に抜けていく雲の中。しかし、お湯を沸かしてカップおそばが完成する頃には、青空が見えてきました。眺望も、すごい。写真は、そのタイミングで撮影しました。この景色を見れたら、もう、なんでもします、ホント。
絶景を堪能し、おそばを食べ、今度は雪の車道をどんどんと走って、車を停めちゅうところまで帰ってきました。
ひっとりで、静かな、雪の山に抱かれる。景色を眺める。