高須では、田んぼに水を張り始めました〔2886〕2011/03/11
朝がどれっぱあ冷えこんだかは、会社に到着した際の、足先、手先に痛さでわかります。自転車通勤は、季節変動を直接的に体感できますきに、エイですね。今朝は、こじゃんと痛かったですきに、冷え込んだがですね。車の窓も、かなりガイにカチバリついちょった、冷やい朝。
そんな、冷やい日が続きながらも、季節は春。ここは通勤途中の高須。夜明け前、真っ暗い田んぼの中の小さい農道をシャコシャコ走りよりますと、左右から水音が聞こえてきます。見てみますと、それぞれの田んぼに設置されちゅう農業用水の蛇口から、水がどんどんと出てきよります。そう。
もう、田んぼに水を張りゆうがです。この界隈の田んぼは、3月中旬過ぎには田植えになりますきに、その最終準備をしゆうという訳です。これで水を張っちょいて代掻き、そして、また水を溜め、ちょっとしてから田植え、という段取りになります。
田んぼ脇の地面にカメラを置いて撮影しました。どんどんと水が出てきゆうががわかりますでしょうか。この界隈、このような給水施設がそれぞれの田んぼにありまして、今朝5時には、このように水をどんどんと出しよりました。一斉に水を張って一斉に代掻きを始めるがでしょうね。
向こうの、鉢伏山の右手から金星が昇り始め、溜まり始めた水に、その金星が映っちょりました。
この向こう側、稲生の手前は、高知の二期作発祥の地ともいわれちょります。以前にも書きましたが、我々が育ってきた時代には、高知は一年にお米が二度獲れる、というがが自慢でした。日照条件、気候条件が、二期作に適しちょったがです。そして、忘れてはいかんのが、その向こうの稲生の石灰。あそこで産出される石灰を、肥料に使うことで、二期作が可能になったがかも知れません。
世の中は、いろんなところで繋がっちょります。今、あの地域で、二期作を復活させ、乳牛の飼料稲を栽培する試みが行われよります。世の中は、いろんなところで繋がってくる、動的平衡なのであります。