田村の若一王子さんから空港方面を眺める〔2506〕2010/02/24
2010年2月24日(水)晴れ!
今日も暑いくらいの一日になりそうな、良く晴れた暖かい朝。昨日の朝まで雨が降りよったせいでしょう、昨日ご紹介した伊達野(いたちの)や介良野、住吉野界隈の田んぼには朝靄がたちこめ、現像的な雰囲気を醸し出しちょりました。で、あの新しい道路の開通を、2月28日と書いちゃあると言うてしまいましたが、今朝通りがけに見てみると2月26日でした。明後日ですな。
ここは南国市田村。室町時代の細川氏の守護代屋敷から言うと北東に鎮座まします若一(にゃくいち)王子神社。昔は王子権現とも呼ばれよったそうです。
若一王子さんは、言うまでもなく熊野信仰に関係するお宮さんで、神仏習合ですきに神様であったり仏様であったりするのであります。
以前にも書きましたが、この界隈は結構熊野信仰の匂いがしますよね。大そね、吾岡山にある熊野神社はもちろんのこと、結構関連するお宮さんとかが多いような気がします。
若一王子さんは、熊野三山の熊野十二所権現のひとつ。ネットで見てみますと、十二所権現は三所権現、五所王子、四所明神に分けられるそうで、若一王子さんは五所王子の筆頭。お堂の中にいらっしゃるのは十一面観音さんであり、天照大神またはそのお孫さんのニニギノミコトでもあるらしい、そんな若一王子さんです。
香長平野では、田んぼの真ん中にところどころ巨木に囲まれた森があります。たいていの場合、ここのように昔からお祀りされてきちゅうお宮さん。どんなに開発が進んでも、残していってもらいたい風景です。
写真は、拝殿脇から参道入り口の鳥居方面を撮影したもの。鳥居の向こうに高知空港の管制塔が見えます。左手の巨木はクスノキでしょうか。この界隈を地盤とした国人領主、入交氏が、遠い昔、熊野から勧請してきたという話もある、古い由緒ある若一王子さんです。