ここはどこでしょう?〔2495〕2010/02/13
2010年2月13日(土)晴れ!
この写真、高知の皆さんやったらしゅっと何のオブジェか想像できますよね。そう。三宝山(昨日、本当は金剛山というお話もしました)のてっぺんに現在もそびえ立つ西洋のお城風の建物。
以前、この山頂に三宝山スカイパークと三宝山スカイレストという施設があって、その付属施設としてあったお城。看板は残っちょったので見てみると「シャトー三宝 四万十の風」という、四万十川の自然とか流域の暮らしを展示しちょった施設ながやそうです。何故、野市の三宝山に四万十が?しかも西洋のお城で、という不思議な施設ですな。動物とか噴水とかのオブジェは枯れ草に埋もれ、廃墟の趣。右手の枯れ草のところにレストランがあったですよね。
こっから道路をちょっと上がった場所にスカイパークがありました。その痕跡が残っちゃあせんろうか、と思うて行ってみましたが、すべて撤去されて枯れ草ぼうぼうの空き地。
ここ三宝山からの眺望は、それはそれはすごいです。土佐の中原はすべて見張らせます。長宗我部氏の岡豊城、本山氏の朝倉城はもちろん、潮江城から、なんと浦戸城も一望のもと。ちょっと標高が高すぎるがと中原からは離れちょったがで、戦国武将の本拠地にはならんかった訳ですが、見晴らし台としては抜群のロケーションやったことでしょう。
ここは、車で来ると、その導入路の入り口に大きなゲートがあって、ピッシャリと閉められちょります。そっからは歩いてでも入れんなっちょります。
実は頂上手前、ちょっと下ったところに山道があり、そこを登ると、ここにすんなり入れてしまいました。
いや、ホントはすんなりではありません。このお城、三宝山特有の巨大な岩盤の上に建っちょります。その切り立った岩を登らんといかんので諦めかけたところ、城壁から岩の下にロープがかけられちゅうがを見つけました。しかも50cmくらいおきに結び目付きの。
この頂上のスペースはホントに素晴らしい眺望で、このままにしちょくがはいかにももったいないですな。いや、もったいないです。この廃墟ですきに、なかなか難しいとは思います。が、しみじみもったいないと思う眺望絶佳でした。