鉢伏山の戦争遺跡〔2475〕2010/01/24
2010年1月24日(日)晴れ!
良いお天気の日曜日。久々に、最近お気に入りの介良の山をたつくりに行っちょりました。街の横に誰も通らない幽玄な山がある介良。古い神社や観音堂や祠、古墳がたくさんの、信仰の山がある介良。太平洋戦争末期の、本土防衛軍の痕跡がクッキリ残る介良の山。
今日は、介良野から潮見台団地の車道を駆け上がります。で、始めて、小富士山、通称介良富士へと攻め上ってみました。この山の西麓には朝峯神社があり、そのしゅっと上に女性を象徴する大きな岩があります。
この山全体がご神体の雰囲気で、頂上へ行くがは気が引けました。頂上のしゅっと下に、この潮見台団地を造成したときにつくられたがでしょう、アスレチック遊具を並べた広場がしつらえられちょりました。
そこから一旦団地へ駆け下り、鉢伏山へ。先月、12月26日に探検しちょりますきに、今日は迷いません。頂上界隈はかなり鬱蒼としちょって、夏場やったらとてもようたつくりません。ハミが怖いですきんねえ。今日でも、大きなムカデが居ったくらいですきに。藪漕ぎするがは、高知の近場やったら真冬に限ります。
ここは山頂近くの林の中。まだそんなに大きくない杉木立の中に、明らかにヒトが掘ったと思われる溝が縦横に走り、こんな場所もありました。この山からは、12月26日の写真のように、太平洋から上陸してくる米軍の動きがすべて把握できます。ですきに、こっから北西に下った山の斜面に第十一師団の司令部を置き、このように山を掘りまくって要塞化しょうとしよったがでしょうか。
戦争の遺跡は、意外と、色んな場所にそのまんま残されちょったりします。この山の場合、司令部跡もそうですが、こぢゃんと荒れ果てた状態でそのまんま。案内板もまったくありません。
まだ、ここに司令部とか地下基地とか高射砲の設置場所があったことを覚えちゅうおんちゃんらあがご存命の間に、キチンとしていかんといかんがやないですろうか。山をたつくってそんな遺跡に遭遇すると、そんなことを考えてしまいます。