夜明け前の祈年神社〔2433〕2009/12/13
2009年12月13日(日)良いお天気
さわやかに晴れた、良いお天気の日曜日。今朝は早朝から、ちくと会社へ行っちょったので、出勤途上にここへ寄ってみました。ここは坂折山北麓。年越山という名前の方が有名でしょうか。この東側で、頼朝挙兵に呼応した頼朝の弟、源希義さんが平家方に討たれちょります。
この界隈、古いお宮さんとかも多く、大昔からヒトが住んで栄えた雰囲気ムンムンです。この北側の、あけぼの街道の工事現場には、弥生時代から古墳時代、中世近世に至る遺跡が発見しまくっちゅう士島田遺跡もあります。奈良時代から平安時代にかけての官道、南海道の遺跡が発見された、という話も、2008年9月20日のにっこりでご紹介しちょります。
さてこの神社、山裾の小川を、写真右下に写っちゅう石造りの立派な太鼓橋で渡り、幽玄な山へ入っていった所に鎮座しちょります。祈年(としごい)神社さん。なるほど、ほんで年越山ながですな。今気付きました。
境内には「創祀 千二百五十年記念」と刻まれた古い碑が祀られちょります。この碑が立ってからも半世紀以上は経過しちょりますきに、もう1200年を超えました。「続日本紀」に、紀元706年に祀られた記事がでてくるそうです。
御祭神は、大年神さま。素戔嗚尊の子供ということになっちょりますが、毎年お正月にやって来る神様ですよね。穀物神。年神様をお祀りして、毎年の豊作を祈る訳です。こっから北へ行くと長宗我部氏の本拠。ですきに、長宗我部氏も篤くお祀りした、という記録も出てきます。このお宮さん、諏訪大明神として尊崇されよった時期も長く、これは、長宗我部氏が信州より勧請してきて合祀したがやないろうかともいわれちょります。
夜明け前、古い古い歴史をもつ山裾の真っ暗い境内に歩を進めると、突然強い風が木々を揺らしました。この雰囲気が何とも言えません。