室戸岬、御厨人窟、日の出〔1255〕2006/09/22
2006年9月22日(金)室戸の海は晴れ渡っています
今朝は室戸でした。昨夜から来ちょりまして、深層水露天風呂で有名なホテル明星(あけのほし)様に宿泊しちょりました。夜明け前に起きだして、すぐ近くにある御厨人窟(みくろど)へ。平安時代、弘法大師さんが19才の時に、この洞窟で修行したそうです。で、ある日、突然「光」が口の中に飛び込み、虚空蔵求聞持法を会得して悟りを開いたという伝説の洞窟。洞窟から見た海には、今までとまったく違って見える「空」と「海」が。その時から空海と名乗ることになったとのこと。
写真は、その御厨人窟の前から撮影した日の出。なんと神々しい日の出でしょうか。なんと感動的な日の出でしょうか。誰もいない御厨人窟と、その前の海岸。
御厨人窟の中には五所神社が祀られちょります。そこへお参りしよりまして、気付きました。洞窟へ入っていく北側の壁面に、何かでわざと照らしたようにオレンジ色の細い光線が走っています。薄暗い洞窟に、レーザーのスポットライトを照らしたように。明日は秋分の日で、朝日は真東から昇っていまして、洞窟の端っこから少しだけ朝日が差し込んじょったという訳です。もう少し冬になって、もう少し北から朝日が昇るようになると、日の出とともに「光」が洞窟にやって来ることを想像して、不思議な気持ちになってしまった室戸の朝です。
そこから一気に灯台のある山に駆け上がります。急な坂道で、こぢゃんとコタイましたが、24番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)にお参りし、スカイラインを下って岬を一回りして帰ってきました。途中、岬の先っぽ、中岡慎太郎像の前を走り抜けましたが、ここでも気付いたことが一つ。一説によれば、桂浜の坂本龍馬像と室戸の中岡慎太郎像は向かい合うちゅう、てな話がありますが、それは無理がある、ということ。中岡さんの立っちゅう姿に、今朝は、真横から朝日が当たりよりました。明日は秋分。つまり、真横(左)から日の出の光を受ける慎太郎さんは、ほぼ南を向いちゅうということ。ちょびっと右を向いちょったとしても、せいぜい南南西。桂浜の龍馬さんの方を向くのはちくと無理ですな。勉強になりました。
昨夜海の駅トロムで食べた室戸づくしのすごいお料理で重くなった身体をランニングで軽くしまして、深層水露天風呂で汗を流し、心地良い朝を過ごしました。
なによりも、御厨人窟の日の出は、素晴らしい気持ちにさせてくれました。