梅ノ辻、梅ヶ辻、梅の辻〔1241〕2006/09/08
2006年9月8日(金)晴れ時々曇り
今日も暑うなりそうな高知市内。湿度が高うて蒸せますな。
さて、ここは今朝の梅ノ(ヶ)辻。鏡川に架かる潮江橋を桟橋方面に下ったところ。五叉路になっちゅうので、花びらが5枚の梅の花になぞらえてこの名前がついたことは容易に想像できます。
で、気になるがはこの名称。右側が土佐電鉄のバス停の標識で「梅ノ辻」。左側は高知県交通のバス停標識で「梅ヶ辻」。どっちが正しいがでしょうか。調べてみますと、住居表示は「梅ノ辻」で、明治時代からは、一般に「梅ノ辻」と呼ばれてきたがが正解みたいです。
けんど、色んな場面で張り合うてきたトデンとケンコウは、名称を一緒にするのを快しとはせんかったがでしょうか。
ちなみに、土佐電鉄が明治37年5月2日に開業した時は、ここ「梅ノ辻」と「桟橋」の間の潮江線1.8kmと、「乗出」~「堀詰」1.2kmの区間やったそうです。で、ここ梅ノ辻から潮江橋を渡ってすぐ左折、そしてすんぐに右折して堀詰へつながったのは明治39年。まっすぐ北へ、はりまや橋につながったのは昭和3年のこと。電車が交叉するはりまや橋交差点は、当時、東洋一複雑な交差点と言われたそうです。
話は「梅ノ辻」に戻りますが、そんなこんなで、土佐電鉄の電車の停留所の名称も、当然「梅ノ辻」と思いますよね。半分正解。停留所の縦型の四角い駅名看板は、四面に停留所名が書かれちょります。そこには、二面には「梅ノ辻」、もう二面にはナント「梅の辻」と書かれちょりました。どっちぢゃあ、はっきりせえ!っと、言いたいところでございますが、このどっちでもカマンようなアバウトさがエイがかも知れません。まあ、「梅ノ辻」でも「梅の辻」でも「梅ヶ辻」でも高知のヒトには通じますし、正式名称とかはあんまし意識しちょらんですね。