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口をモグモグさせながら顔を洗う、猫〔4903〕2016/09/17

口をモグモグさせながら顔を洗う、猫

2016年9月17日(土)薄曇り

台風16号は、気になります。まだ高知は静かで、時折お日様も差し込む蒸し暑い朝。
ここは潮江天満宮。少し遅い時間、朝5時半過ぎの潮江天満宮には、時折、朝の参拝に訪れる善男善女。でも、本当に静かな神社の境内。

天神橋から鳥居をくぐって参道に入り、途中、左折して立派な楼門をくぐる。その楼門の手前、右手に、この手水舎がある。明治十年と刻まれた立派な水盤。柄杓が整然と並べられ、近づくとセンサーが反応して龍の口から水が。
手水の作法は、向こう側の柱に、文字だけで書かれた説明板。シンプル極まりない手水舎の風景。

手前。猫。
おう。こないだ、カープが優勝を決めた翌日、潮江天満宮拝殿前で見かけた猫ではないか。あの時の、だらけっぷりが見事であった、猫だ。
でも、少し、体調でも悪いのかとも心配しておりました。心配しておりましたのに。彼(彼女?)は元気でした。
誰か、参拝客が食べ物を与えたんでありましょう。口をモグモグやりながら、顔を洗う、猫。なんという緩い生活だろう。ゆるゆる。
こないだ、とんでもなくだらけているように見えたのは、とんでもなくだらけていただけのことでした。

帰りがけ見てみますと、彼(彼女?)は、ずうっとここに座ってました。誰か、食べ物を与えてくれる参拝客が通りかかるのを待っているかのように。いや、待っているんだ。優雅な生活。
朝から、こじゃんと羨ましく感じてしまいました。なんという、緩い生活。

神社に参拝に来る方は、猫に乱暴はしないんですね。なので、落ち着いたもんです。誰がすぐ横を通っても、目だけ向けてチラ見するくらい。たいしたもんだ。

猫と神社。
これはなかなか親和性、高そう。日本の風景として、神社の境内に猫が居るのは当たり前。
では、猫をお祀りしちゅう神社は、と言えば、あるんですね、これが。
キツネ様のお稲荷さん、こないだご紹介した、タヌキをお祀りしたおタヌキさんがあるくらいなので、猫が居てもおかしくない。
調べてみますれば、養蚕の盛んな地域で、猫をお祀りすることが多いにかありません。養蚕では、ネズミが大敵。蚕をネズミにやられてしまってはどうしようもない。そんなネズミを退治してくれる猫は、養蚕農家にとってはありがたいありがたい存在であったのか。なので、養蚕地帯では、猫を大切にお祀りすることがあったようです。なるほど。

では招き猫は。
幕末の頃、浅草花川戸に住む老婆が、貧しさゆえに愛猫を手放した。すると、夢枕にその猫が現れ、「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言うたので、さっそくその猫を今戸焼の焼き物にして販売したところ、大当たりした、てな由来が書かれちょりました。
で、今戸神社が、招き猫発祥の地、ということでアピールしている、とのことですが、真相は不明。招き猫は、浅草寺、浅草神社ゆかりのものであるのは間違いなさそう。

浅草寺か。
こないだ、タヌキを見たばかりの浅草寺。タヌキを見た浅草寺には、おタヌキ様をお祀りする鎮護堂があり、界隈には招き猫発症の伝説も残る訳だ。

それはともかく、この猫。ネズミを捕獲に出かける様子もなく、ここで、動きもせずに、食べ物をくれる参拝客を待ち受ける。
午後は涼しいコンクリートの上に寝そべって、安眠をむさぼる。

いや、彼(彼女?)にも、色んな苦労や悩みはあるのだとは思うが、どうしても、そうは見えないんですね、これが。企業に義務付けられちゅうストレスチェックを、彼(彼女?)にも受けてもらいたい。


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