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瀬戸内海、氷期、渓谷と西古瀬戸内川〔4362〕2015/03/26

瀬戸内海、氷期、渓谷と西古瀬戸内川

2015年3月26日(木)良いお天気

少し風が冷たいですが、良いお天気。
昨日は高知県全体の酪農家さんたちの組織、酪連協の総会、懇親会がありました。なので、日本酒をグッスリ飲みました。円安による飼料の高騰などで厳しい環境が続く日本の酪農ですが、皆さん頑張っておられます。なかなか楽しい飲み会となりました。やはり、生産者さんたちと過ごす時間は、別格でございます。

で、今朝はとうから松山へ。愛媛県の松山。一仕事済ませ、松山観光港から、広島へ渡る高速艇「スーパージェット」に乗りました。松山と広島を1時間ちょっとで結ぶスーパージェットはなかなか快適。美しい瀬戸内の風景の中を疾走します。

写真は、松山観光港を出港して少ししてから、左側の風景を撮影したもの。左手が、松山観光港や三津港の前に鎮座する興居島。右手に見える島が中島。この間の海峡を釣島海峡、と呼ぶそうです。つるしま海峡。

ここの海深は、結構深うて、最深部は146mあるにかありません。瀬戸内海の平均海深は31mなので、かなり際立って深い。
瀬戸内海には、そんな深さになる場所がいくつかあります。さて。

こないだも一度書きましたが、瀬戸内海がほとんど陸地であった時代の話。現生人類がアフリカに生まれた後に経験した氷期は、ヴュルム氷期と呼ばれます。氷期には氷河が拡大、かなりの水が凍ってしまうので、海の水が減って海退がおこります。今から7万年前に始まり、日本では縄文時代の1万年前に終了した氷期。で、一番冷やかった、つまり一番海水表面が下がったのは、今から2万1000年位前。何度も書いてきましたが、海水面は、今よりも120mも下であった時代。

さて。
上に書いたように、この海峡の水深が150m弱。つまり、その、現在の平均水深31mである瀬戸内海がほとんど陸地となっていた時代、ここには川が流れ、川によって侵食されたV字谷があったのかも知れません。
現在、四国山地や中国山地から流れ出る川は、そのまま瀬戸内海に流れ出ております。が、120mも海水面が低かった当時は、今の瀬戸内海は広大な平地なので、その平野に下ってきて、西と東に流れる大河となり、足摺岬の西や紀伊水道で太平洋に流れ出ておりました。

西へ流れていた大河の主流は、広島市を流れる太田川であったと言います。「西古瀬戸内川」と名付けられちゅうそうです。
ここ、釣島海峡の渓谷を流れていた川は、その、西古瀬戸内川に流れ込む支流みたいなのであったでしょうか。

現在の中国地方と四国地方を行き来した人々は、平地を歩き、大河を船で渡って往来したでしょうか。

アフリカで生まれた現生人類は、その、最終氷期の海退のお陰で、陸地化した海を渡り、世界中に広がってゆきました。海退のお陰で、人間は玄界灘を歩いて渡り、日本列島までやって来ることができた訳です。で、旧石器時代を過ごし、氷期が終わって瀬戸内海が海になり始めた時代に縄文文化を花咲かせるのであります。

この美しい瀬戸内海の風景。
目を凝らすと、ここが、広い平野に聳え立つ山と山の間の渓谷である、そんな風景が見えてくる気がします。

そんな妄想を暴走させゆううちに、間もなく、スーパージェットは呉港に寄港します。


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