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柱と防空壕〔4360〕2015/03/24

柱と防空壕

2015年3月24日(火)晴れ!

ちくと寒の戻り。今日明日は、ちょっと寒いにかありません。真冬みたいなことはありませんが、自転車で街を走ると、結構風が冷とうございます。

昨日は、会社から走って帰りました。お彼岸も過ぎ、日暮れも少しづつ早うなってきました。走り始めの時間はまだ薄暮。そして徐々に暗くなり、真っ暗になる田んぼ道を走って、家路へ。
ご紹介しぬかっちょりましたが、当然、高知では、もう田植えが始まっちょります。各所の田んぼには水が張られ、まだ植えられたばっかしの小さい苗が。早春の高知の風景。
極早生品種が植えられる高知の田んぼですが、近年、極早生と言うたちそんなに値がせん状態が続きゆうとも聞きます。お米の政策は、なかなか難しい。しかし、田んぼが無いと、日本の風景は成り立ちません。
夜景を鏡のように映す美しい田んぼを見ながら、そんなことを考えた帰宅ラン。

さて。
今日は、午前中、県庁の西庁舎へ行っちょりました。自転車で行っちょったので、帰りにここ、四国森林管理局の駐車場に寄りました。高知城のある大高坂山の西裾。以前にも一度ご紹介した、旧高知営林局庁舎の玄関の柱を、撮影してきました。
高知城の桜もやっと咲き始めたとのことですが、これっぱあ冷やかったら、お花見も辛いですな。ちくと冷やい。この週末は暖かくなり、お税の花見客で賑わうでしょうな。高知城も。

以前も書きましたが、復習。
この場所に、四国の国有林を管理する高知大林区署が建てられたのが明治21年。で、大正5年に建て替えられることになり、木造ですがモダンな洋風建築の新庁舎ができました。森林行政の中心ですき、魚梁瀬の天然杉とか白髪山の檜とかを使うた建物が考えられそうなもんですが、洋風木造建築。で、その庁舎建設費用の2.3%に当たる276円が、玄関脇に据えられたトスカーナ様式の装飾柱に使われた、ということ。
明治の終わりから大正にかけては、日本中で、素晴らしい建築が行われた時期。そんな流れに乗り、実用だけではない、外観も非常に考えられた、そして装飾にもお金をかけた建物が建てられた、という訳だ。
なんか、羨ましい時代。日本人の心に余裕があった時代かも知れません。

もちろんその後、時代はきなくさくなり、質素が尊ばれ、殺風景な時代になっていったのはご承知の通りですが。

高知大林区署が高知営林局になっても、その建物は昭和39年まで、戦災をくぐり抜けて残りました。そして現在の庁舎に建て替えられる際、柱の1本が、こうやって記念のモニュメントとして残されることになった訳です。今はもう、そんなことを知る局員さんも少ないかも知れません。大正モダンの痕跡。
人間には、こんな懐の広さが必要。そんなことができんなったり、ないがしろにされるようになると、ろくな時代にはならんような気がしてなりません。

フェンスの向こうは山裾の道で、その向こう。石垣が見えます。これは、お城の石垣として組まれたものではありません。ここには、戦時中、防空壕が掘られちょったと思われます。石垣の幅を見ると、かなり広い防空壕。戦後、危険なので石垣で埋められた、と思われます。そんな石垣が、大高坂山の山裾には何箇所かあります。

営林局庁舎の立派な装飾柱。そして防空壕。
前を通り過ぎる方々は、まったくご存知ない、小さな歴史。


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