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真覚寺日記とドナチ彗星とトンコロリ〔4345〕2015/03/09

真覚寺日記とドナチ彗星とトンコロリ

2015年3月9日(月)小雨

かなり暖かい朝になったと思うたら、雨が降り始めました。今週は、また一度冷え込むにかありません。進んだり戻ったりしながら、季節は春へと向かいます。

明後日で、あの大震災から4年。
いつもご紹介する、地震後の毎日を書き綴った「真覚寺日記」から、安政南海地震津波から丁度4年目、安政5年頃の宇佐の様子を見てみます。
安政南海地震と大津波は、嘉永7年(安政元年)11月5日夕刻に発生。1854年。それから4年目が安政5年11月5日。その前々日、11月3日の日記には、こう書かれちょります。

安政五年霜月三日
晴 大風 戎祭ノ牡丹餅を貰ひ、頻りニ食ふ。八ツ時ゆる(小)。晩景ニ至り風やむ。夜五ツ半時ゆる(小)。風ふく。

この日の日記は非常に簡単な記述。えびす様のお祭りで貰うてきた餅を「頻りに」食べた様子。なんか、ほのぼのとした感じが漂いますが、やはり余震は続いています。4年経っても。
この近辺の日記には、こないだのにっこりにも書いたように、安政の大獄の影響が少し書かれちょります。その他、目に付いたのが彗星の記事。
10月19日の日記には。
此間中、彗星(ホウキボシ)毎夜出るといふ。其方角、始ハ東南ノ方ニ見へ、此頃ハ乾ノ方ニ当りて見ゆる由。又曰く、此星、七ツ頃ニハ東ニ有、又、夜六ツ時ニハ西北に見ゆ。星ノ頭西ニ有て、尾ハ東に有といふ。

10月21日は、高知の城下から宇佐へ帰って来る途中で彗星に遭遇、それを日記に書いております。

日暮て後、彼星、西北ニ出るを見る。其形、左ノ様。

そしてその様子を図解。丸い星の後ろに斜線が放射状に尾を引いていく姿が書かれちょります。なかなかのレポート。
この彗星は、調べてみますれば、19世紀に観測された彗星の中では、もっとも輝かしい彗星のひとつとされるドナチ彗星ですね。高知の生んだコメットハンター、関勉さんによりますれば、世界で初めて写真に撮られた彗星やそうです。パリ庁舎の上に、見事な尾が曲線状に惹かれる絵は、なかなか美しい。
ネットで調べると、NHK大河ドラマの「八重の桜」の「妖霊星」という回に出てくるそうです。当時、彗星は不吉な星と思われちょったようです。

そんな彗星の詳細な様子が、日本の、土佐の、宇佐の、真覚寺住職、静照さんの日記に図解されちゅうとは。なかなか趣深いですな〜。

で、その真覚寺日記に戻ると、彗星図解の9日後の10月30日には、江戸で大流行したコレラのことが書かれちょりました。

此頃、江戸表ニ於てハ、トンコロリといふ病、流行し、死するもの夥しく、当国御屋敷ニも段々病人有由。江戸中死人多きニ付、異国船大ニ恐れ、各々逃帰りし・・後略

彗星の記事の近くにトンコロリの記事。
当時、コレラの流行を、突如現れた彗星(ドナチ彗星)と関連づける俗信があったと言いますが、静照さんの脳裏にも、そんな意識があったのかも知れません。


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