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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

「とでん」と「けんこう」〔4095〕2014/07/02

「とでん」と「けんこう」

2014年7月2日(水)晴れ

今朝4時過ぎのはりまや橋。土佐橋のあった界隈から西の方角を撮影。目の前がデンテツターミナルビル前電停で、その向こうがはりまや橋交差点。この風景も、この10年で様変わりしました。
とは言え、ちょっと見た感じでは、メッソ変わっちゃあしません。同じ様なアングルで、10年前、2004年11月6日に撮影した写真がありますので、ご覧下さい。

現在の写真の左手、NOBUTA BLDGとかかれたパチンコ屋さんの建物。そこには、とでん西武さんのビルがありました。土地の形状が同じなので、ビルの形状も似たものが建ちましたが、その内容は全然違うものになりました。

右手、はりまや橋交差点の向こう側に、現在立つのは西鉄インさんの建物。10年前の写真を見ると、同じホテルではありますが、国際ホテルさんの建物が見えます。

10年前には、既に、とでん西武さんは店を閉め、一階部分の土佐電鉄のバスターミナルだけが営業しよりました。建物に「土電バスのりば」と見えます。
そのバス乗り場が廃止されたのは2005年11月10日。もう、9年近くにもなるのか。アッと言う間。その土電バスのり場最後の3日間、つまり2005年11月8日11月9日、そして最終の11月10日をこのにっこりひまわりでもレポートしちょります。今となっては貴重なアーカイブ。

土佐電気鉄道が設立されたのは明治36年。翌、明治37年5月に、堀詰ー乗出と梅ノ辻ー桟橋の路面電車が開業。以来、「とでん」の愛称で親しまれてきた土佐電鉄。バス事業も発展しましたが、やはり社名は土佐電気鉄道。とでん。
昔、ワンマンバスが無かった頃。車掌さんがおりまして、切符を売りよりました。ワンマンが最初に導入されたのは昭和41年と言いますが、小生が子供の頃はまだまだ車掌さんの居るバスが多かった記憶があるので、ワンマンへの切り替えはかなり緩慢であったのではないかと思われます。ワンマンへは緩慢に。なんちゃって。

車掌さんの乗るバスは、緑色の線が入った塗装やったと記憶します。ワンマンになると、青いラインの塗装。なので「青バス」。

この度、統合することが決まった高知県交通は、「けんこう」。「こ」の部分にアクセントがある「県交」。県外のヒトが見たら、県営のバス会社かと思うような名称ですが、れっきとした民間企業。昭和19年、野村産業のバス部門が母体となって設立された、当時は四国随一の路線を誇るバス会社。野村茂久馬さんの系譜を伝える高知県交通。ラインが赤っぽいオレンジ色の塗装なので「赤バス」。

その「青バス」と「赤バス」が統合します。「とでん」と「けんこう」が一緒になります。気になるのは社名。今月「新会社設立委員会」が立ち上がり、社名などが決定されるそうですが、長い長い年月親しんできた名称がどうなっていくのか、実に気になるところではあります。

地方の公共交通は、日本という国家を支える重要な基盤のひとつであると考えちょります。何故なら、日本という国土は、大都市や輸出関連巨大企業だけで決して成り立っちゅうものではなく、この風土、文化、歴史、中山間や海辺の人々の暮らし、多様で広がりを見せる産業構造があって、初めて成り立つものであると考えるきです。にわとりが先か卵が先か、みたいな議論になりますが、中山間や漁村のコミュニティは重要な地方インフラであり、そこを維持、再生させていくには、公共交通が極めて重要なのであります。
名古屋と東京だけで日本が成り立つ訳がない。しかし、どうしても、目の前の効率的利益にしか眼がいかない輩は、自由競争のなかで廃れて行くのは仕方ないことで、儲ける方に重点投資を行うべきだ、などと宣います。しかし、そんな国は、幸せな国なのか。住みたい国なのか。考えさせられます。

以前、土電、県交の新会社へ、県や市町村が出資することについて高知新聞がインタビューしたところ、そんな無駄なところに税金を投入するのはやめてもらいたい、と答えたヒトが居りました。もう、ビックリ。
これは、地方交付税などで成り立っている高知の社会を否定するのも同じこと。日本は大都市と輸出型巨大企業とでやっていけば儲ける、という短絡的発想で、地方に税金をまわさなくても良い、と言うているのと同じ。そうなると、最早、高知県は成り立ちません。目先の自分の利益しか考えておらず、しかも、その自分が置かれている現状がどうやって成り立っているのかすらもわかっていない。
いかんいかん、朝っぱらからいらん話はせられません。

ともあれ、これからの地方の社会と公共交通。実に重要な課題であり、一次産業と集落とコミュニティの問題も含め、真剣に、真剣に、皆で、考えていかんといかん問題であると、変わりゆくはりまや橋を眺めながら考えております。


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