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南の星々〔4009〕2014/04/07

南の星々

2014年4月7日(月)冷えました

快晴。
写真は今朝、4時半頃の野市、上岡八幡宮さん境内。最近、春になって、空も霞んじゅう場合が多かったですが、寒の戻りで空もスッキリ。久々に、星がよく見える朝になりました。満天の星。

この冷え込みで、山にはまた雪が降ったにかありません。まだ間に合うかも、四国の冬山。そろそろ山に出かけてみとうなっちょります。

この写真の方角は南。参道は南東に延びていくので、少し右を向いて真南方向を撮影してみました。右手の樹(あれは桜です)の影に添うように、さそり座のカーブが。赤いアンタレスがよく見えます。そっから右へいった明るい星は土星。
地球から600光年離れちゅうアンタレスは、星の生涯の後期高齢者と言われる赤色巨星ですよね。昔、我々は、アンタレスの直径は太陽の230倍とか習いましたが、今は600倍〜800倍というのが定説にかありません。別に、膨張したとかいう訳ではなく、観測精度が向上しただけにかありませんが。

それにしてもデカイ。以前にも書いたように、太陽のところにアンタレスを置いたらどうなるのか。今朝は気分が良いので計算してみましょう。
太陽の半径は695,500km。およそ70万キロメートル。それを800倍すると、560,000,000km。5億6千万キロメートル。それがアンタレスの半径(MAX)。
さて。火星の平均公転半径が227,936,640kmですき、アンタレスの半径は、その倍以上。木星の平均公転半径が778.412.010kmで、アンタレスは、木星軌道よりは少し小さい。
赤色巨星で有名なオリオン座のベテルギウスの半径は、太陽の950〜1000倍とあります。1000倍としたら695,500,000km。もう、木星軌道半径とメッソ変わらん大きさ。宇宙のスケールで言えば、地球からそんなに離れてない場所に、こんな星がある不思議さ。

ところでこの写真には、南斗六星のうち、5つの星が写っちょります。左の杉の木上部の右側。柄杓のカップの底の、柄と遠い方の星が杉の木に隠れちょります。が、柄杓の柄も、弧を描いて南の空にたたずみます。
北斗七星に対しての南斗六星。道教の思想では、北斗七星と南斗六星は、対の関係。北斗七星が死を司るのに対し、南斗六星は生を司ります。北が死につながり、南が生につながるのは、北半球に生きる我々には、わかるような気がしますな。
そして、死を司る星が、古来、非常に重用視されてきたのは、人間にとって「死」がいかに重要であるか、を物語っちゅうがかも知れません。

今朝も、北の空を見上げると北斗七星、そして北極星。北辰信仰として、日本でも古来神様と崇められて来た北の星々。

南の星は、少しやわらかい。南斗六星は生の星で、さそり座のアンタレス、赤星は酒酔い星などとも呼ばれ、そんなにシリアス感がない。
で、あのアンタレスを真ん中にして左右の星が傘のようにつながっちゅうので、天秤棒に見立てて、商売に関する呼び名で呼ばれてきた歴史をもつ赤星。日本全国、色んな呼び方があるにかありません。籠担ぎ星とか樽担ぎ星とか。茨城県では、籠を花嫁が乗る輿に見立てて嫁入り星とも呼ぶにかありません。
で、高知では、以前にも書きましたが、商売星と呼ばれたこともあるようです。左右の星が垂れ下がって見えるほど、棒が撓っちゅうということで荷物が重い、つまり、米が豊作になる、という話。そして、米の相場が下がる、という、なかなか興味深い見方をするケースもあった訳です。

生命力に溢れた逸話が多い、南の星々。


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