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母の青春であったうどん屋さん〔3755〕2013/07/27

母の青春であったうどん屋さん

2013年7月27日(土)京は薄曇りどす

で、今朝は京都。昨日、国際会議場で会議がありまして、四条烏丸に泊まっちょりました。昨日は、英国生まれで、ゴールドマン・サックス等の会社で日本に於いて仕事をし、現在、小西美術工芸という文化財の修復保存を行う会社の会長兼社長さん、アトキンソンさんの基調講演がありました。日本の現状などについて、実に冷静かつ的確なご指摘。マスコミなどに煽られ、感情的、感覚的に日本の現状を評論する輩に、柔和にして流麗な日本語で、鋭い言葉を浴びせておられました。
日本は、ブルーカラーや末端の社員が実に優秀で勤勉、そして、役職が上になる程、ダメになっている、という話なんぞ、昔の日本陸軍に対する外国の評価と寸分違わずおんなじで、笑うてしまいました。

パネルディスカッションでは、それに対して、西日本各地の、地方経済の有力者が質問や意見を述べるのでありますが、銀行の会長さんとか、そういった皆さん、日本人が単一民族であるからどうのこうの、一神教と多神教の違いがどうした、というような、数十年前に流行ったような論旨の、言い訳みたいな発言が多かったがには、ちょっと。思い込みと馬鹿げた単純化と。アトキンソンさんの、実に明快で腰の低い提言が、理解できんがですな。
と、書くように、その講演、小生のツボやったのであります。

それはともかく。今朝は、八坂神社から清水寺方面をたつくってきました。京都、蒸せます。ギラギラの晴れではなく、じっとり蒸せる京都。ちょっと走ると汗が噴き出します。
で、ここ。ご覧のように、東大路から五条坂への上り口の交差点。この角の、このお店。うどん屋さんでした。丁度、角の部分に、「誠に勝手ながら 5月20日をもちまして 閉店いたしました 永年のご愛顧 ありがとうございました 京めん処 喜楽」と書かれちょります。そう。ここにあった京うどんのお店が閉店したのであります。

このうどん屋さん、去年来ました。母たちと一緒に。それは、このうどん屋さん、店舗の建物は変わっちょりますが、母が京都で女学生をやりゆう時代に、よく来たうどん屋さんやったき。おいしい京うどんのお店で、当時、よく食べにきたそうです。
今年80才になる昭和8年生まれの母が女学生。昭和20年代の、まだ食べ物が少なかった時代。60年前ですきんね。その頃からここにあったというのもすごい。流石京都。で、そのお店がまだあるがよ、と言いながら食べに来たがが昨年のこと。しかし、今年の5月で、閉店になった訳です。母は、今年の春にも同窓会でやって来て、食べにきたそうです。その際、5月で閉店することを告げられ、ショックを受けたと言いよりました。ここは、母が女学生やった頃の痕跡でもあった訳ですき。

京都は、昔も今も、観光客さんがホントに多い街。学生も多い街。そして、昔ながらのものを大切にしゆう街ですけんど、やはり、変わっていく風景はあります。アトキンソンさんの話を聞くと、日本人、基本的に変わってないことがよくわかります。非常に柔軟な対応が、色んな場面でできることとか。それは大切なことではあります。が、感情的に、ひとつの方向に集団で走ってしまう、この性癖だけは、このグローバル社会の中で、変えていかんといかんがやないか、と、思いました。


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