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今日のにっこりひまわり

2年2ヶ月後〔3678〕2013/05/11

2年2ヶ月後

2013年5月11日(土)曇り

今日は高知。曇っちょりまして、海も結構荒れちょりますねえ。ここは物部川河口の久枝海岸ですが、さすがにこれだけの波があると、サーファーも居りませんでした。
今日は5月11日。あの大震災から2年2ヶ月目になります。記憶が薄れていくことのないよう、心して、生きていかんといけません。

大震災からこっち、その月の11日前後に、宇佐、真覚寺住職、井上静照さんが安政南海地震から後、書き続けた日記をご紹介してきました。同じくらいの時が経過して、宇佐、土佐では、どんな状況で皆さん生活していたのかを検証するため。
使用したのは、「真覚寺日記改訂版編集委員会」編集、「土佐市郷土史研究会」発行の、「真覚寺日記 改訂版第一集」。一昨年出版され、1,000円で販売されましたので、お手軽に購入でき、いつでも参照できる優れもの。

今日も、それを参照してみましょう。安政南海地震の大津波から、まもなく2年2ヶ月が経過しようとしちゅう安政3年12月30日の大晦日。いつものように、文責ひまわり太郎で現代土佐弁読み下しです。

安政3年12月30日 晴れ
風はなく、温和な、春待顔の空。咲き始めた梅の花を手折って、本堂に飾った。今年は総じて、この宇佐の浦では米やお金のまわりが良かったにかあらん。餅つきの音は昨日までで終わって、今日は橋田地区にも餅つきの音もせん。この3年ばあは、借金取りから逃げるために山に入って年を越し、正月になって、やっと家にモンて来るモンも多かったけんど、今年は、借金に追われて他所へ逃げるようなモンも少ない。ほんで、帳面と財布を肩にかけた借金取りも、昼間だけうろうろして、夜になったら提灯の影もない。たまたま提灯の灯りが見えたき、借金取りかと思うたら、塩鯖とかをお歳暮として届けにきたヒトやったりする。
けんど、うちの寺なんぞは、そんな外の景気に関係なく、大昔からこの家を動かん譜代の貧乏神が居るので、借金取りはいつものようにどっさりやって来て、今年こそはぜひぜひ完済を、とせきたてる。もう歳徳神がお出ましになる(年が明ける)き、この有様を神様に見られんように、払いなさい、と言うけんど、そんなことを言われたちないものはないので、恥ずかしながら、言い訳をしながら「まあ、来春のことよ!」と挨拶したら、皆、承知して帰ってくれた。世の中に鬼は居らんもんぢゃ。
もう、夜半になったので、年忘れの心持ちで一首。

何としょう 貧乏はのかず 年はよる
口ばっかりは よう辰の暮れ

以上です。2年2ヶ月が経過し、景気も改善し、復興も進んだ雰囲気があります。まだ、界隈の日記をみると毎日余震は続きよりますが。
当時は、原発がなかった。それが、今回と一番違うところでしょうか。日記と、今を比較しながら、そんなことを強く思います。

さて。日記からは、静照和尚さんのお人柄がにじみ出ちょりますね。和尚さんが、貧乏神にとりつかれちゅう、というのもなかなか趣きがあります。

この、参照してきた「改訂版第一集」は、この日で終わっちょります。あとがきに、「今回の出版を改訂版第一集としたが、今後の取り組みは、若い後進の方々の奮起に期待したい。」と書かれ、まだ、出版予定がないことが記されちょります。この後の日記は、やはり、以前のように図書館へ行って読むしか、小生には手段がありません。頑張ります。


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