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夜明け前の堀詰でタイムトリップ〔3660〕2013/04/23

夜明け前の堀詰でタイムトリップ

2013年4月23日(火)晴れ!

今朝もちくと冷やい。ぬくうなったり冷ようなったり。
ここは今朝、夜明け前の堀詰。ここにあったパチンコ屋さんが、今、更地にはっちょります。建物がある場所が更地になっちゅう風景。最近、街中でも増えてきました、更地。人口が減少するなか、高知の街は、これからどこへゆくのでしょうか。

この場所には、昔、何があったでしょう。大正期、大橋通から走ってきた土電の電車は、その信号のところで右折、南進して、鏡川に突き当たって左折、緩い勾配を上って潮江橋北詰。そこで右折して、潮江橋を渡って桟橋へ向かいよった、という話は、何度か書きました。

戦前、この更地の西には堀詰座。今の松渕川公園のところにあった高知座と並び称される芝居小屋がありました。そしてここには、たぶん、土佐電気会社。昭和10年の地図にはそう書いちゃあります。その東には土佐発電所。ここで発電をしよった訳ではないでしょうが、事務所があったにかありません。全部、たぶん、今の土佐電鉄の関連。昭和17年に電気統制令が発令、電気部門が切り離され、戦後、四国電力に継承されていくがでしょうか。

戦後の地図では、堀詰座は、この南、現在のトーエイパーキングのところに見えます。う〜ん、移転したのかどうなのか。戦後の復興都市計画の中で、移転したことは推察できます。

戦前。堀詰座の西に「延命軒」。
昭和7年の「懸賞字探し附高知案内」というパンフレットに、高知の街の、珊瑚屋さんやかまぼこ屋さん、そして有名旅館などの広告があります。それにも、延命軒は堂々の掲載。

創業以来誠意を以て一貫す
新築落成和洋四十室各室共卓上電話付
高知桟橋より電車で七分市の中心地にあり
海南第一の近代的理想旅館
延命軒
本町堀詰電話特長二八番二〇四〇番
何時にても二階三階にて入浴御随意
宿泊料(二食付)二円五十銭より七円まで
桟橋へは毎日必ず送迎致します

他の旅館に比べても、結構宿泊料は高い。高級な旅館やったがでしょう。この昭和7年という時代に、各室、卓上電話付きですきんね。
で、この北側、新京橋の新天地にあったキャバレーの広告も秀逸。

彗星の如く現はれたる
五十年後のメトロポリス
本格的大キャバレー 
ミス上海
高知市新京橋新天地
高きリキュールの香の中に
颯爽たる言の投げ合ひ
情景の涼嵐は捲き起る
見よ!!我らが内容外観を
新装を擬せる照明斬新・華麗
純佛蘭西式超モダーン
贅を尽せる室内装飾
五十年後のカフェー
四国の華 ミス上海は 社会的認識の上に立って声価の王座にある

う〜ん、なかなかのもんですな。ここは新築ではなかったようで、「新装を擬せる照明」で、なんとかしちゅう訳です。
五十年後を意識したキャバレー。この時が昭和7年ですき、50年後は昭和57年。高知でキャバレーが全盛期を迎え、ひまわり太郎の先輩達がバンドマンで活躍しよったのは昭和40年代から50年代前半まで。ですき、ここに謳われた50年後は、キャバレー衰退期ではありました。

と、まあ、こんな風景を見ると、朝っぱらからタイムトリップをしてしまいます。


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