上岡山の手づくり避難路〔3437〕2012/09/12
2012年9月12日(水)晴れ!
やっと晴れました。ほとんど雲のない、青い空。久し振りです。このところずうっと、ずうううっと、非常に不安定なお天気でした。とにかく空にはいっつも黒い雲があって、晴れたりもするがですが、いつ降りだしてもおかしゅうない状況でした。ギラギラ照ったかと思うたら突然どしゃ降り。ずううううっと、そんな感じやったので、今日の穏やかな青空は、久し振りのパラダイス。ありがたいありがたい。
雨があんまし多く、大雨になったりもしますので、物部川の濁りは全然消えません。今朝の高知新聞にも書いてくれちょりました。このにっこりでも、こないだの9月5日に、そのことを書いちょります。なかなか解決は難しいでしょうが、人間がしでかしたことの後始末は人間がせんで誰がする、ということ。専門家と称するひと達が良かれと思うてやったことを、ホントに良かったかどうか検証し、次につなげていくことの大切さ。まさしくPDCA。公共がいったい何をすべきなのか、智恵を絞らんといかんがです。
ここは今朝の野市、上岡八幡宮。朝日を浴びて、神々しくも幽玄な境内。その、拝殿の北東側に、参道から石段を登らんづくとに上っていけるスロープがしつらえられちょります。そのスロープの丁度まん中くらいから北東を撮影したのがこの写真。ここ、以前は、もっとずっと鬱蒼としちょりました。山裾から上ってくるのはちょっと難しいくらい、鬱蒼としちょりました。昨年、7月28日のにっこりでご紹介した通り。
そこが、今はこのように切り開かれ、山裾から緩いスロープで上ってこれるようになっちょります。これは、地元、上岡地区の皆さんが、自分たちで整備した避難路。公共工事ではありません。なかなか、地震対策、津波対策について行政の施策を待ちゆう訳にはいきません。
何度も書いてきたように、この上岡山は、太古の昔から近隣住民の「命山」として、津波や洪水対策の切り札として機能してきました。そんなことは、地元の皆さんは百も承知。やはり、この山へ逃げるしかない。
しかし、八幡様の参道を除いて、山裾は鬱蒼として高齢者には登れない。そこで、地元の皆さん手作りで、このようなスロープをしつらえたにかありません。
すごいねや、と思うて見回してみると、八幡様の本殿脇から山の頂上へ登って行く山道、それが、キチンと草が刈られ、広うなって歩きやすうなっちゅうではありませんか。これも避難路の整備ながでしょう。
こうやって、地域で、地域を守っていく取り組みは、ホントに大切やと思います。こんなことができゆう地区が、どれっぱああるでしょうか。
ただ、この山裾のスロープ登り口のところは、地形の制約もあってちくと段差が残ります。車椅子とかでそのまま登っていくのはなかなか困難。こんなことろに、公共の役割があるがでしょう。公共にしてみたらほんのちょっと、些細な工事でしょうき。
大切なこと。地域と連携し、ちょっとしたことの積み重ね。